2014年
間伐が土壌中のアンモニア酸化細菌に及ぼす影響
日本森林学会大会発表データベース
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- 巻
- 125
- 号
- 0
- 開始ページ
- 629
- 終了ページ
- 629
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11519/jfsc.125.0_629
- 出版者・発行元
- 日本森林学会
窒素の内部循環過程の一つであるアンモニア酸化は、アンモニア酸化細菌(AOM)の働きによって起こる。AOMはバクテリア(AOB)と古細菌(AOA)を含み、AOBでは水分増加・pH低下に伴う減少や窒素濃度に伴う増加が報告されているが、AOAについての報告は少ない。間伐は地温・含水率の上昇、pH低下や窒素濃度の増加を引き起こすことがあるため、AOBは間伐によって変化することが期待されるが、AOAはAOBと同様に変化するのだろうか。我々は間伐が土壌のAOM量を間伐前後で比較し、間伐がAOMに及ぼす影響を調べた。<br> 本研究は2つのスギ人工林MM(間伐区)、TT(未間伐区)で実施した。MMでは2012年6月に強度間伐を行った。土壌は2012年と2013年の5月に採取し、土壌中のAOM量(土壌乾重あたりのAOAあるいはAOBのDNA断片コピー数)、全窒素濃度、CN比、無機態窒素濃度、pH、含水率を測定した。<br> MMではTTとは異なり、AOA量は間伐前より間伐後で有意に大きくなっていた。一方、AOBでは有意な違いは認められず、AOAとAOBでは間伐の影響が異なるようであった。発表ではAOM量と窒素濃度、pH、含水率との関係についても議論する。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11519/jfsc.125.0_629
- CiNii Articles ID : 130005474623