MISC

2014年

バスク自治州における言語教育とCLIL型学習の実践 : 中学校授業視察に基づいて

国立音楽大学研究紀要
  • 中西 千春

49
開始ページ
93
終了ページ
104
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
国立音楽大学

バスク自治州(スペイン)のバスク文化・バスク語の復興を目指すIkastolaネットワークは,複言語主義を唱って,4言語教育を行っている。その一環として,リンガフランカである英語を効率的に学び,中学校卒業(義務教育終了)までにCEFRのB1+レベルに到達するために,CLIL(内容言語統合)型学習を導入している。本研究の目標は,バスク自治州での言語教育とCLIL型学習の概要を明らかにすることにある。まず,バスク自治州の言語教育,Ikastolaの学校での複言語教育,CLIL型学習導入状況についての先行研究を整理する。次に,授業視察をしたSoft / Hard CLIL型学習のクラスの様子を6つの観点((1)教材:インプットの種類,(2)アクティビティ数,(3)生徒間のインターラクティブな活動の機会,(4)アウトプットの機会,(5)認知プロセスの領域,(6)自己・他者・異文化への気づき)から分析する。この結果, CLIL型学習のクラスに共通していたのは,科目内容を英語で教えることであり,教師によってコミュニケーション力や思考力の育成の取り組み方が異なることがわかった。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009910489
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00066006
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/026392857
ID情報
  • ISSN : 0288-5492
  • CiNii Articles ID : 110009910489
  • CiNii Books ID : AN00066006
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000002366241

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