2016年4月 - 2019年3月
錯体ナノ空間の動的特性を利用した光・吸着エネルギー変換物質の創製
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(A) 若手研究(A)
金属と有機配位子からなる多孔性配位高分子(PCP)を基盤とした、光による分子吸着が可能な多孔性材料の開発と機能探索を行った。その結果、光によって構造変換を誘起し、それに基づく吸着機能の制御が可能な新しい物質の開発に成功した。また、光刺激でカルベンなどの非常に活性な化学種をナノ空間内に発生させることが可能な新しい物質も合成した。これらの物質は発生させた活性種とゲスト分子との相互作用によって選択的な分子吸着が可能である事がわかった。本研究により、圧力や温度だけでなく光によって分子吸着を実現するナノ空間材料の設計が可能であることを示すことができた。
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- 課題番号 : 16H06032
- 体系的課題番号 : JP16H06032