2020年4月 - 2023年3月
未活性型精子を標的とした新規不妊治療法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
不妊症は、妊娠を望むカップルが1年以上の不妊期間がある状態と定義され、急速な人口減少が課題となる本邦において解決すべき重要な疾患である。これまでに私達は、受精能を向上させる各種化合物を発見しており、受精率を高める体外受精技術を開発している。受精技術の更なる向上には、生殖科学を推進し、不妊の原因となる生殖過程の解明や課題を克服する技術開発が必要である。そこで本研究では、生殖科学において最も使用されている実験用マウスを実験に供し、精子と卵子が出会う受精過程における障害(受精阻害因子)の解析を行うことで、受精阻害因子の解明と受精機能を高める新規技術の開発を目指す。本年度は、実験用マウスから採取した精子や卵子を用いて、受精阻害因子のin vitroにおける機能解析を行い、安定して受精阻害が生じる条件を決定した。また、マイクロ流体デバイスを用いて精子を選別することで、受精率が高まることも明らかにしている。しかしながら、受精阻害因子の特定には至っていないため、今後、さらなる検討を進める予定である。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K07015
- 体系的課題番号 : JP20K07015
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
Biology of Reproduction 2023年2月1日 査読有り最終著者責任著者
講演・口頭発表等
3-
第2回反分野的生物医療学会 2022年9月25日
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55th SSR Annual Meeting 2022年7月28日
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第18回生命資源研究・支援センターシンポジウム 2022年3月8日