2005年
子宮体癌手術症例における傍大動脈リンパ節廓清の検討.
日本産科婦人科学会東京地方部会会誌
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- 巻
- 54
- 号
- 2
- 開始ページ
- 219-222
- 終了ページ
- 222
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)東京産科婦人科学会
子宮体癌は近年増加傾向にあるが,本邦において手術術式は統一されていない.今回,当院にて子宮体癌に対し初回手術を施行した症例のうち,傍大動脈リンパ節郭清を施行した症例について検討したので報告する.対象は2000年1月から2004年12月までに手術を施行した90例中,骨盤内リンパ節郭清(PLN)のみ施行した21例と,傍大動脈リンパ節郭清(PAN)まで施行した41例の計62例を比較検討した.リンパ節転移は62例中8例に認め,うち,PLN転移例7例(11.3%),PAN転移例3例(7.3%)であった.PLNに転移を認めず,PANのみ転移陽性症例を1例(2.4%)に認めた.またPLNのみと比較し,PANを追加することにより手術時間の延長と出血量の増加を認め,合併症の頻度は増加したが,入院日数には有意差がなかった.今後さらに症例数をかさね,リンパ節郭清の適応について検討する必要があると考えられた(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0288-5751
- 医中誌Web ID : 2005213907