共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2019年3月

胆汁酸-腸内細菌-生体シグナル伝達相互作用解明による生活習慣病個別化医療の推進

文部科学省・日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

担当区分
研究代表者
資金種別
競争的資金

近年、胆汁酸は単に脂質の消化吸収を促進するだけでなく、生体内シグナル分子として代謝を調節していることが明らかになった。胆汁酸応答性の異なる2種系統マウスに胆汁酸を投与した際の代謝の差異に加えて、腸内細菌の影響を解析する目的で、抗生物質を投与し腸内細菌叢を変化させ、胆汁酸組成、マイクロアレイ、腸内細菌叢解析などオミックス解析行った。その結果、2種系統マウスの胆汁酸による肥満・糖尿病抑制効果の有無には遺伝的背景による胆汁酸・脂質・コレステロール代謝の差異に加え、腸内細菌から代謝される胆汁酸組成の変化がそれぞれ相互的に作用し、複雑に影響を与えていることが明らかになった。