2020年
【入門講座】分析試料の正しい取り扱いかた-食品(酒類)-
日本分析化学会誌『ぶんせき』
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回数 : 432
- 巻
- 2020
- 号
- 05
- 開始ページ
- 150
- 終了ページ
- 154
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 日本分析化学会
酒類の分析において対象とする成分は,アルコール 分,エキス分,タンパク質,ペプチド,アミノ酸,有機 酸,デンプン,糖,ミネラル,ポリフェノール,香気成 分などと多岐に渡り,測定の対象とする物質によって分 析試料の前処理方法(扱い方)は全く異なる。それらの 多岐に渡る「分析試料の扱い」の中でも,本項では「香 気成分分析のため前処理方法」に絞って紹介する。 香気成分の分析には,抽出した香気成分を分離するた めに,分離キャピラリーカラムを装着したガスクロマト グラフィー(GC)が用いられ,検出器としては,水素 炎イオン化検出器(FID)や質量分析器(MS)が幅広 く用いられている。近年はさらに技術が進展し,分解能 が高く,ターゲット物質のみをより高感度に検出できる トリプル四重極質量分析計,飛行時間型質量分析装置な どの検出器が開発され用いられている
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