2013年4月 - 2018年3月
ニホンザルにみられる寛容性の個体差と地域差―行動関連遺伝子に注目して―
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
個体差を生み出す要因を明らかにすることは、ヒトが多様で複雑な社会を形成する理由の解明に繋がる。本研究では、ヒトに近縁で複雑な社会を形成するニホンザルを対象とし、彼らの社会行動の個体差に影響を与える遺伝的要因を分子生物学的手法を用いて検討した。勝山ニホンザル集団と淡路島ニホンザル集団と小豆島ニホンザル集団を対象とした行動観察と行動実験から、淡路島集団が示す行動傾向が特異的に寛容であることが明らかになった。個体の攻撃性に影響を与えるとされる神経伝達関連遺伝子の多型において、淡路島集団では特徴的な偏りが見られた。
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- 課題番号 : 25780389
- 体系的課題番号 : JP25780389