2019年7月31日
小学校理科生物分野における子どもの資質・能力の育成に関する一考察:腹面から描いた「昆虫の体のつくり」の認識状態に基づいて
理科教育学研究
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- 巻
- 60
- 号
- 1
- 開始ページ
- 39
- 終了ページ
- 51
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.11639/sjst.sp18001
- 出版者・発行元
- 日本理科教育学会
本研究の主目的は,腹面から描いた昆虫の体のつくりに対する小学校第2・3 学年の認識状態を分析し,その結果に基づき,育成すべき子どもの資質・能力について検討を加えることにある。得られた知見は,以下の4 点である。1)腹面から描いた計9 種類の生き物を,昆虫とその他の生き物とに分類できた小2 は約60%以上,小3 は80%以上であったこと。2)腹面から描いた計6 種類全ての昆虫の体を三つの部分(頭部・胸部・腹部)に正しく分けることができた小2 は皆無であり,小3 でも約20%であったこと。かつ,各昆虫の正答率は小2で10%未満,小3 でも65%未満であったこと。3)昆虫の体のつくりに対する回答は多様であり,頭部で4 類型,胸部で9 類型,及び腹部で3 類型が存在したこと。4)得られた結果をもとに,昆虫概念の育成を志向した学習指導方策について提案した。
- ID情報
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- DOI : 10.11639/sjst.sp18001
- ISSN : 1345-2614