2019年10月
大腿骨転子下骨折の骨折部固定性に及ぼす髄内釘長さの生体力学的評価
臨床バイオメカニクス
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- 巻
- 40
- 号
- 開始ページ
- 45
- 終了ページ
- 52
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本臨床バイオメカニクス学会
転子下骨折の治療において、適切な髄内釘インプラントの長さを選択するためには、骨折治療への影響を力学的・臨床的の双方から検討を行う必要がある。本研究では、転子下骨折の骨折部固定性について、髄内釘インプラントの長さによる影響を有限要素(FE)解析によって比較検討することを目的とした。転子下骨折の一分類手法であるSeinsheimer分類のType II A、II BおよびII Cに基づいた3種類の骨折モデルを対象とし、髄内釘が埋植された転子下骨折FEモデルをそれぞれ構築した。髄内釘インプラントには異なる長さをもつロング型、ミドル型、ショート型の3種類を使用した。解析の結果、仮骨部に生じる圧縮応力領域が広範囲であることによる骨髄合促進や、応力遮蔽の抑制への期待、さらに侵襲性の観点からミドル型の髄内釘インプラントの有効性が示唆された。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1884-5274
- 医中誌Web ID : TA09100008