超高速インターネット衛星きずな(WINDS)を利用してアジアの3大学を結び遠隔授業実験を行った。遠隔授業実験に参加したのは筑波大学、タイのアジア工科大学、マレーシアのマルチメディア大学で、2009年1月から3月(2008年度授業)、2009年9月から11月(2009年度授業)の2度授業配信を行った。本稿は2008年度、2009年度に配信した映像・音声の品質を受講者の主観品質をもとに評価し、衛星を用いた遠隔授業における映像・音声品質を確認することを目的としている。また、授業満足度と共に評価結果の分析を行い、遠隔授業にはどれほどの品質が求められるかを考察し、今後の課題について述べる。