2017年4月 - 2022年3月
統合的経済倫理学に基づくポスト福祉国家レジームの構築:多元的秩序構想の実践的展開
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 17H02505
- 体系的課題番号
- JP17H02505
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
-
- (総額)
- 16,380,000円
- (直接経費)
- 12,600,000円
- (間接経費)
- 3,780,000円
われわれは、労働市場、社会保障、企業倫理、福祉コミュニティ、セルフヘルプグループ、NPO、正義論といった研究対象に対して、それぞれに統合的経済倫理学の観点から、ポスト福祉国家レジームとしての多元的秩序構想に関して、理論的・実証的な研究を進めた。以下に、具体的な研究成果を挙げる。
経済倫理に関わる現代社会の諸問題について体系化をはかった。また、ポスト福祉国家における所得保障政策のあり方を考えるために、M.Opielkaの保障主義の構想を中心とした研究を行った。/ 介護産業に従事する労働者と、企業と社会の関係性について、実証研究とサーベイ研究を行った。そして、これらをもとに論文作成と学会報告を行った。/ 1990年代の生協産直事業を素材として,「消費者」と「生産者」という,潜在的には利害の相反する主体間における協同構築の可能性とその課題を検討する研究を行った。/ 社会保障の制度改革について,ドイツとチェコを対象に比較体制的な考察を行うとともにわが国における医療提供体制の再構築と社会的企業の支援に対する調査研究を行った。/ アマルティア・センとマーサ・ヌスバウムのケイパビリティ・アプローチにおけるアクィナス自然法論の可能性を探る一方,カンタベリーのアンセルムスとアクィナスの正義論について研究を行った。/ 在独日本人高齢者支援組織について現地調査を行い、その機能と介護保険との関係性について研究した。また地域コミュニティと社会システム、および秩序構想に関する資料収集をドイツで行った。/ 非営利組織がどのような社会ネットワークと関係を持っているかについて、調査研究を行った。
それらの各研究と同時に、研究代表者と全研究分担者は複数回の研究会・研究打合せ会を実施し、それらの研究成果を統合的経済倫理学の枠組みへとフィード・バックさせ、具体的な多元的秩序構想の構築へとつなげる体制を構築した。
経済倫理に関わる現代社会の諸問題について体系化をはかった。また、ポスト福祉国家における所得保障政策のあり方を考えるために、M.Opielkaの保障主義の構想を中心とした研究を行った。/ 介護産業に従事する労働者と、企業と社会の関係性について、実証研究とサーベイ研究を行った。そして、これらをもとに論文作成と学会報告を行った。/ 1990年代の生協産直事業を素材として,「消費者」と「生産者」という,潜在的には利害の相反する主体間における協同構築の可能性とその課題を検討する研究を行った。/ 社会保障の制度改革について,ドイツとチェコを対象に比較体制的な考察を行うとともにわが国における医療提供体制の再構築と社会的企業の支援に対する調査研究を行った。/ アマルティア・センとマーサ・ヌスバウムのケイパビリティ・アプローチにおけるアクィナス自然法論の可能性を探る一方,カンタベリーのアンセルムスとアクィナスの正義論について研究を行った。/ 在独日本人高齢者支援組織について現地調査を行い、その機能と介護保険との関係性について研究した。また地域コミュニティと社会システム、および秩序構想に関する資料収集をドイツで行った。/ 非営利組織がどのような社会ネットワークと関係を持っているかについて、調査研究を行った。
それらの各研究と同時に、研究代表者と全研究分担者は複数回の研究会・研究打合せ会を実施し、それらの研究成果を統合的経済倫理学の枠組みへとフィード・バックさせ、具体的な多元的秩序構想の構築へとつなげる体制を構築した。
- ID情報
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- 課題番号 : 17H02505
- 体系的課題番号 : JP17H02505
この研究課題の成果一覧
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論文
4-
国民経済雑誌 225(5) 1-14 2022年5月
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鹿児島純心女子短期大学研究紀要 (52) 2022年1月 責任著者
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鹿児島純心女子短期大学研究紀要 (52) 2022年1月 責任著者
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日本カトリック神学会誌 (32) 105-122 2021年8月 査読有り責任著者
講演・口頭発表等
2-
日本経済政策学会第79回全国大会 2022年5月28日 招待有り
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科研費基盤研究(B)研究会 2020年11月29日