2013年3月21日
コミュニカティブ・アプローチ再考―対話、協働、自己実現に向けて―
アメリカ日本語教師会春季大会2013
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)
- 主催者
- アメリカ日本語教師会
- 開催地
- アメリカ、サンディエゴ
筆者は、アジア太平洋戦争に関する日本とマレーシアの語りを批判的に読み、社会に向けてより人道的な言説を発信していくプロジェクトをマレーシアの大学の日本語コースで行った。本稿では、コミュニカティブ・アプローチが持つ道具的言語学習観や読み書きリテラシーの軽視といった点を問題視し、それらを乗り越えるものとして、このプロジェクトの意義を議論する。結論として、参加者が互いに納得のいく見解に到達するために、当然とみなされるコミュニケーションのあり方を時には疑問視し、質問や自己の見解を示しながら対話者間で意味を協働構築することの必要性を示す。