2001年3月1日
笹生 衛
『青少年教育フォーラム』
- 巻
- 号
- 創刊号
- 記述言語
- 掲載種別
- 速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 国立オリンピック記念青少年総合センター
全国に伝わる四季折々の民俗行事の教育的な機能について論述したものである。小正月の鳥追い、夏の虫送り、初秋の盆行事、秋のトウカンヤなどには、いずれも子供たちが祖霊や神と接触して、村落内や家族内で重要な働きをする場が用意されていることを論述し、それらを青少年教育で重要視されている野外体験活動などと関連づけながら、教育プログラムとして展開できる可能性を指摘した。また、これらの民俗行事は自然を祖霊・神仏との関連で意味づけを行う上でも大きな機能を果たしており、環境教育の上でも重要な素材であることを指摘した。