2018年4月 - 2022年3月
行動問題を示す自閉症児の保護者支援に関する参画型教師研修プログラムの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
- 課題番号
- 18K02753
- 体系的課題番号
- JP18K02753
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 4,420,000円
- (直接経費)
- 3,400,000円
- (間接経費)
- 1,020,000円
- 資金種別
- 競争的資金
本研究は、教師が行動問題の改善に向け保護者と協働することを実現するために、保護者との連携状況に応じた、保護者支援に関する参画型の教師研修プログラムの開発を目的とした。2年目は、教師と保護者が協働し、家庭で保護者が子どもに適切な行動を教えることを目的とした行動問題予防研修を行った。ホームワークで課された内容を踏まえ、「講義、個人ワーク、グループワーク、共有」のワークショップ形式の研修プログラムを、特別支援学校教師、保育士を対象に行った。また、事前にペアレント・トレーニングに参加した特別支援学校教師を対象に、全3回の短縮版研修も実施した。アセスメントツールを用いた家庭での情報収集をもとに、各教師が目標設定や支援計画の作成を行う研修を実施した上で、教師は保護者とともに支援計画を改善し、研修において保護者による支援の結果に関する記録をもとに、進捗状況をふり返った。その結果、保護者は家庭で自閉症児に対して支援を行い、自閉症児の行動変容を図ることができた。しかしながら、各教師や保護者によって成果の表れ方に差異があるため、教師の保護者支援アンケート、保護者の抑うつや養育スキルの自己評価に関する尺度と併せて、データをさらに分析していく予定である。なお、研修を実施する前に、これまでに整理された「療育支援」の内容(三田地・岡村,2009)を改めて検討し、書籍として整理した。
さらに、保護者が子どもに適切な行動を教えることを目的としたペアレント・トレーニングを実施し、スタッフとして参加した現職教員を含む大学院生を対象に、参加および参加前後の研修による学びの効果について検討した。その結果、1名以外の対象者において、応用行動分析学の知識、保護者支援の意識の得点が肯定的に変化した。さらに、母親の精神健康度が改善し、各子どもの標的行動は達成された。
さらに、保護者が子どもに適切な行動を教えることを目的としたペアレント・トレーニングを実施し、スタッフとして参加した現職教員を含む大学院生を対象に、参加および参加前後の研修による学びの効果について検討した。その結果、1名以外の対象者において、応用行動分析学の知識、保護者支援の意識の得点が肯定的に変化した。さらに、母親の精神健康度が改善し、各子どもの標的行動は達成された。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K02753
- 体系的課題番号 : JP18K02753
この研究課題の成果一覧
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MISC
1-
兵庫教育大学研究紀要 57 77-84 2020年9月 筆頭著者
講演・口頭発表等
2-
日本特殊教育学会第58回大会 2020年9月
-
日本特殊教育学会第58回大会 2020年9月