2018年4月 - 2021年3月
タンパク質液-液相分離の低分子コントロール
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
タンパク質は凝集や液-液相分離の状態を形成しやすい。高濃度タンパク質の溶液状態の安定化のメカニズムを明らかにし、制御する方法の確立を目指した。卵白に由来する異種タンパク質を低イオン強度の溶液中で混合すると液-液相分離した状態になるが、時間とともに成熟が進み共凝集になることがわかった。相分離液滴の安定化にはアルコールやポリイオン複合体が効果的であることがわかったが、これは凝集体の安定化とは性質が異なっていた。一連の研究によって高濃度タンパク質の溶液状態の理解が深められた。
- ID情報
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- 課題番号 : 18H02383
- 体系的課題番号 : JP18H02383