2011年4月 - 2016年3月
地域生活記憶集積メカニズムの解明とアーカイブ施設の社会実験及びその運営手法の構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
戦後日本で多く建設されてきた計画住宅地における生活記憶の蓄積のメカニズムを、個人レベルから地域集団レベルまで分析した。UR赤羽台団地を中心としながら、高蔵寺ニュータウンなどを比較対象とした調査を実施したところ、個人レベルでの生活記憶の蓄積と、集団レベルでの生活記憶の蓄積の仕方が、異なる方法で行われつつあることが分かった。個人レベルだと個人的記憶や個人で残している書類や写真などを媒介にして記憶が蓄積される一方で、集団レベルでは、お祭りや行事などが集団の記憶の蓄積と世代を超えた再生に寄与していることが分かった。この点を踏まえて、計画住宅地のアーカイブ計画をする必要があることを明らかにした。
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- 課題番号 : 23360263
- 体系的課題番号 : JP23360263