大学設置認可制度は、日本の質保証システムの一つである。大学設置認可申請に事務職員として関与することは、組織再編による教育改革にも貢献できる業務である。しかし、実務経験なしにそのプロセスを完全に把握することは困難であり、申請プロセスを監督する際のポイントを理解することの重要性が強調されている。

そのためには、大学設置認可制度を組織の文脈や教育実践と融合させ、新たな価値創造を促すことが、設置事務担当者にとって極めて重要である。本講演では、大学設置認可制度の概要について解説する。具体的な事務手続きにおける留意点や、設立プロセスの仕組み化の考え方について、講師のこれまでの実務経験から得た知見を交えて解説する。また、講義の中でケーススタディを用いたワークショップを行い、より具体的な理解を深める。