2020年4月 - 2023年3月
子宮がん自然発症マウスモデルを用いたがん発生を制御する上皮・間質の相互応答の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 20H03822
- 体系的課題番号
- JP20H03822
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 17,680,000円
- (直接経費)
- 13,600,000円
- (間接経費)
- 4,080,000円
癌の進展に間質細胞との相互作用が重要であることは広く知られているが、がんの発生における上皮・間質細胞間の相互応答の役割は不明な点が多い。申請者は子宮体癌の発生のメカニズムを解析するために、Pten遺伝子を子宮内膜特異的、子宮上皮特異的および子宮間質特異的に欠損するマウスを作製した結果、子宮体癌の発生には上皮細胞に加え間質細胞でのPten遺伝子欠損も必須であることが明らかとなった。一方で上記マウスにプロゲステロンを投与したところ、子宮内膜特異的Pten欠損マウスにのみ子宮肉腫が発生することが観察され、子宮体癌とは逆にPten遺伝子の機能が保存されている上皮細胞が肉腫化を抑制している可能性を見出した。
本年度は、まず、子宮体癌に関与する間質因子の探索のために、子宮上皮特異的Pten欠損マウスと子宮体癌を発症する子宮内膜特異的Pten欠損マウスの間質の遺伝子発現をマイクロアレイによって比較解析した。その結果、いくつかの候補遺伝子を見出した。
また、子宮肉腫発症に関与する上皮因子は、子宮肉腫を自然発症するプロゲステロンを投与した子宮内膜特異的Pten欠損遺伝子の上皮と子宮肉腫を発症しないプロゲステロンを投与した子宮間質特異的Pten欠損マウスの上皮の遺伝子発現をマイクロアレイによって比較検討した。その結果、いくつかの候補遺伝子を見出した。さらに、男性ホルモンが子宮がん発生にどのように関わるかについて解析するために必要な、遺伝子改変マウスの作製を行った。
本年度は、まず、子宮体癌に関与する間質因子の探索のために、子宮上皮特異的Pten欠損マウスと子宮体癌を発症する子宮内膜特異的Pten欠損マウスの間質の遺伝子発現をマイクロアレイによって比較解析した。その結果、いくつかの候補遺伝子を見出した。
また、子宮肉腫発症に関与する上皮因子は、子宮肉腫を自然発症するプロゲステロンを投与した子宮内膜特異的Pten欠損遺伝子の上皮と子宮肉腫を発症しないプロゲステロンを投与した子宮間質特異的Pten欠損マウスの上皮の遺伝子発現をマイクロアレイによって比較検討した。その結果、いくつかの候補遺伝子を見出した。さらに、男性ホルモンが子宮がん発生にどのように関わるかについて解析するために必要な、遺伝子改変マウスの作製を行った。
- ID情報
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- 課題番号 : 20H03822
- 体系的課題番号 : JP20H03822
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
Cancer Medicine 12(9) 10816-10828 2023年3月23日 査読有り責任著者