基本情報


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201601014700458460
researchmap会員ID
B000268065

一般企業で働きながら研究を続けています。非常勤では初年度ゼミを担当しています。

ジョン・ロールズを中心に、リベラリズムとデモクラシーの政治哲学、政治思想史に関する研究をしています。現在の関心は以下になります。

①ロールズの政治哲学の形成と展開、発展の研究。

ロールズをめぐっては講義録やメモ、草稿、書簡などのアーカイブ資料や卒業論文、博士論文を用いた研究が相次いで刊行され、思想形成、道徳・政治哲学の展開、発展についての再検討が盛り上がりつつあります。ロールズによる思想・哲学史、また「歴史」の参照の仕方に着目した研究を進めています。24年度に紀要論文などでの刊行、公開を目指しています。

翻訳が刊行されたのを機に、改めて『政治的リベラリズム』をロールズ研究者の有志でオンラインで行ってきました(2022年3月~2024年3月)。一般読者を念頭においた日本語訳あり文献の参照指示箇所リスト、各章の文献リストを順次資料公開していく予定です。

②ロールズへのケア/ジェンダーの視点からの批判の再検討。

ロールズおよびリベラリズムへの批判の一つに、ケア/ジェンダーの視点からの批判があります。それらの批判をふまえ、近年のリベラリズムはジェンダーやケアといった論点を取りこみ、これまでとは異なる発展、革新をみせています。ケア/ジェンダーという視点は、ロールズ自身が重要な論点とみなし一応の応答をしただけでなく(ただし理論の包括的な改訂をする時間的猶予は残されていませんでした)、重度障碍者や動物といった、近年の政治哲学においてより重要な理論的課題として認識されつつある課題への拡張可能性を検討していく上でも、まずもって応答すべき課題だと考えます。従来、十分に着目されてこなかったロールズの方法論的側面から、その政治哲学のもつ可能性をいかに引き出しうるか、勉強会での共同研究の成果をふまえ、専門誌への投稿をめざして研究、執筆をすすめています。

③リベラル・デモクラシーの政治思想(史)的観点からの再検討

現在、リベラル・デモクラシーという政治・社会体制は、その「危機」や「死」が語られる困難な時期を迎えています。リベラル・デモクラシーは今後も持続、存続可能なのか、またより望ましいかたちを探求しうるに値するものなのか。その歴史的・思想的起源、展開、展望について論じる論文を、2024年度刊行予定の論文集に寄稿予定です。

④正義/不正義と多元性の政治哲学

2024年から、数年後を見据え新たに始める勉強・研究として、ロールズとは異なる仕方で正義、不正義と多元性を追究した政治思想家・政治哲学者の勉強・研究をはじめます。近年、新たな理論的関心から注目されなおしているジュディス・シュクラーを手始めに、幾人かの思想家について文献を読みすすめていきます。読書会、勉強会や情報共有のdiscord等を作っていけたらと考えています、興味ある方は気軽にご連絡ください。


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