2017年6月 - 2021年3月
ARを用いた仏像の模刻制作手法の確立とその教育的効果の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽)
令和元年度は、アプリの開発と動作検証を中心に行った。昨年度に引き続き、プラットフォームとしてはiPad(iOS)、開発環境としてはUnity及びVuforiaを採用した。これまで回転、スケール、移動、輪郭線・透明度の表示方法の変更といった付加機能を設けていたが、それに加えて、3点までの光源を任意の角度から簡易に配置することを可能にした。
一番のキーポイントになるのは対象モデルのデータ量であり、それによって基準となるマーカーに対する追従性が大きく変わってくる。データ量を削減すること自体は容易なことであるが、形状を維持しながら大幅な削減をするにあたっては多少工夫が必要である。場合によってはそのデータ自体を大幅につくり直す必要もあるが、簡易に解決できる手法についても検討を行った。またiPad数種類にアプリをインストールして試すことで、どのくらいハードウェアの性能が必要となるかの目安を立てることができた。
テクスチャデータも4096x4096の解像度までは動作上問題なく表示できることを確認し、表面状態といった質感の再現性も高くなった。そのため彩色の工程でも使用できる可能性も考慮していきたいと考えている。
表示においてはハードウェアの性能に大きく依存するところはあるものの、現行の機種の性能も向上しているため、アプリの汎用性や実用性は高くなるのではないかと考えられる。
現在模刻を目的として開発しているアプリではあるが、展示や解説など他用途にも応用できる技術と考え、付加情報を取り入れたプレゼンテーションツールとしての活用も模索していきたい。
一番のキーポイントになるのは対象モデルのデータ量であり、それによって基準となるマーカーに対する追従性が大きく変わってくる。データ量を削減すること自体は容易なことであるが、形状を維持しながら大幅な削減をするにあたっては多少工夫が必要である。場合によってはそのデータ自体を大幅につくり直す必要もあるが、簡易に解決できる手法についても検討を行った。またiPad数種類にアプリをインストールして試すことで、どのくらいハードウェアの性能が必要となるかの目安を立てることができた。
テクスチャデータも4096x4096の解像度までは動作上問題なく表示できることを確認し、表面状態といった質感の再現性も高くなった。そのため彩色の工程でも使用できる可能性も考慮していきたいと考えている。
表示においてはハードウェアの性能に大きく依存するところはあるものの、現行の機種の性能も向上しているため、アプリの汎用性や実用性は高くなるのではないかと考えられる。
現在模刻を目的として開発しているアプリではあるが、展示や解説など他用途にも応用できる技術と考え、付加情報を取り入れたプレゼンテーションツールとしての活用も模索していきたい。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K18615
- 体系的課題番号 : JP17K18615