2016年5月14日
通過儀礼としての旅の時空 ―川端康成「伊豆の踊子」における創られた〈抒情〉―
第54回広島近代文学研究会
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 主催者
- 広島近代文学研究会
- 開催地
- 比治山大学(広島市)
川端康成「伊豆の踊子」(1926年1月、2月『文芸時代』)に関連し、同時代の諸文献(島崎藤村や田山花袋らの旅行記、地図、旅行ガイドなど)を元に、当時の南伊豆には過剰なまでの〈南国の楽園〉イメージが付与されていたことを指摘し、それゆえに、そのような異空間における踊子や旅芸人たちとの出会いが「私」の日常を揺るがすことがなかったことを論じた。