2014年4月 - 2019年3月
制度・認識・社会正義の経済学の構築に向けて
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A)
本研究課題では広義の社会制度(習慣や道徳)の発生から、明文化された狭義の社会制度の役割と機能までを対象にした。研究期間の前半はこれらの直接の対象となる、社会における他人の考えをどのように考えるか、そして社会的立場の経験とを研究した。しかし、これらの研究の発展のために、周辺事実・理論の考察などの準備が必要である事が明らかになり、後半はそのような準備・探究を行った。それにより、帰納的ゲーム理論と認識論理学の更なる発展の準備は大幅に進んだ。この準備段階そのものでも大きな貢献ができた。これらの準備の下に、制度・認識・社会正義への帰納的ゲーム理論と認識論理学からの研究へ貢献ができると考える。本研究課題の目標は、社会科学の基礎を哲学的・理論的・そして実証の立場から問い直すことである。この5年間の成果はその目標への幾つかのステップであるが、それでも、それらの成果は社会と人間の理解と、社会(世界)の運営のあり方への指針を与える。本プロジェクトは、このように社会の実際の運営への含意を多く持つ。これが本プロジェクトの社会的意義であり、学術的意義は、各細部での貢献の他に、社会科学がどのようにあるべきかを含意しており、それを社会に伝えることは大きな学術的意義である
- ID情報
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- 課題番号 : 26245026
- 体系的課題番号 : JP26245026