資料公開
タイトル | 【翻訳】ユーリィ・アンドルホヴィチ「ブチャの後で」 |
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カテゴリ | その他 |
概要 |
ブチャの虐殺を受けて、現代ウクライナを代表する作家ユーリィ・アンドルホヴィチ(Юрій Андрухович; Yurii Ihorovych Andrukhovych)が2022年4月5日、ポーランドのウクライナ語誌«Нова Польша» に「ブチャの後で」というエッセイをウクライナ語とポーランド語で発表した(https://novapolshcha.pl/article/pislya-buchi; https://novapolshcha.pl/article/po-buczy)。 «Нова Польша» 編集部の許諾を受けて、ポーランド語から翻訳する。翻訳は、5月刊行の『現代思想』ウクライナ緊急特集号に掲載予定だが、時事性・緊急性を鑑み、試訳を先行公開する。すでにポーランドの大手新聞『選挙新聞』にも転載され、広く読まれている、ウクライナの中からの声だ。 強い言葉に驚くかもしれない。しかし、プーチンの演説や論考が明らかに示すように、この侵略戦争は、ウクライナの主権とウクライナという独立性を認めず、ロシアとしてロシアに呑み込もうとする時代錯誤の帝国主義、植民地主義的思想に支えられている。自己の存在を歴史を国をなかったものにされようとするウクライナ人の怒りと絶望は、その前提のもとに初めて見えてくる。 同じくプーチン体制の攻撃対象となっているとはいえ、反体制派のロシア人とウクライナ人に対する攻撃は、根本的に異なる次元にある。それを見落としては事態を見誤る。 エッセイは架空の文章の引用から始まる。 |
ファイル | Andruchowycz, Po Buczy.pdf 98 |
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