共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

口腔癌のニコチンによるEGFR阻害剤耐性機構の解明:エビデンスに基づく禁煙の啓発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K10363
体系的課題番号
JP19K10363
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

令和2年度の研究テーマは、「口腔癌において、ニコチンの、EGFR/Aktシグナル伝達及びEMT・癌幹細胞様特性に与える影響についての解析」である。すなわち、
①ニコチン短期曝露の実験と②ニコチン長期曝露の実験を予定した。
①ニコチン短期曝露の実験:Ca-22細胞にニコチンを添加することにより、ニコチンのEGFR/Aktシグナル伝達に与える影響を解析する。Ca9-22細胞において、ニコチン添加によるEGFR及びAkt活性化に与える影響をWestern blot法により燐酸化型EGFRおよび燐酸化型Akt蛋白発現を計測することにより解析する。この実験によってニコチンがEGFR及びAktを活性化させることが明らかになる。またα7nAChR特異的siRNAを移入することにより、ニコチン添加によるEGFR及びAkt活性化が阻害されれば、ニコチンのEGFR及びAkt活性化作用はα7nAChRを介しての作用であることが明らかになる。
②ニコチン長期曝露の実験:ニコチンをCa9-22細胞に3ヵ月間曝露させニコチン長期曝露株を樹立させ、ニコチン長期曝露によりSnail, Twist, VimentinのmRNAの発現が誘導されるか否かを解析する事によりEMTが誘導されるかどうか、またCD44, Oct3/4, NanogのmRNAの発現及びスフェア形成能等を解析する事により癌幹細胞様特性が誘導されるか否かを明らかにする。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K10363
ID情報
  • 課題番号 : 19K10363
  • 体系的課題番号 : JP19K10363