2012年4月 - 2014年3月
水レンズによる太陽光の集熱型熱電変換
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
- 課題番号
- 24656574
- 体系的課題番号
- JP24656574
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 4,030,000円
- (直接経費)
- 3,100,000円
- (間接経費)
- 930,000円
- 資金種別
- 競争的資金
世界中どこでも簡便に建設できる水レンズを用いて太陽光を集熱し、太陽光の赤外線成分を用いて太陽熱発電を行うために熱電変換素子を利用して発電する場合を想定して、水レンズが具備すべき要件を計算と実験の両面から明示することを研究の目的とした。50倍に集光する条件探索を目標とし、①一点もしくは直線焦点上に集光する条件、②水レンズに対して斜めに入射する光を集光する条件、③焦点距離を可変とし異なる太陽位置に適合する対応策、④焦点に置く受熱板と熱電変換素子の最適条件、を計算結果に基づいて設計し実証する。平成24年度は計算機を援用した水レンズの基礎設計と実験装置試作を行った。まず、設計に関しては、数学モデルにより数値解を導いた。透明シートは張力ベクトルおよび水の自重の釣り合いから保持される。斜め入射光は左右非対称の水中を通過して焦点に集光する。水層の厚さは透明シートの外形によって定まるから、力の釣り合いを調整すれば、多くの入射光が集光する条件と位置と光の強度を定めることが出来た。水溜りの口径と水深の関数として焦点距離を数値解で示した。水レンズの利用者が用いやすいように、焦点距離を、透明シートの大きさと引っ張り角度、水量の関数で示すよう工夫した。実験は次のような結果である。透明シートと太陽を用いた小型集光を行い、設計の妥当性を確認する実験を行った。塩化ビニールシートに巻き上げロールを通して左右方向に張力をかけた。焦点に照度計を設置して集光の具合を確かめた。受光素子への光量をXYZ 方向で測定して3次元的に焦点の位置を調査した。線状集光の場合、完全なる焦点位置からわずかにずらせて集熱した方が発電には効果的であった。実験結果の解釈について、解析解でこれに迫るのは困難であったので、数値解を準備した。市販の光学系ソフトも利用出来ることが分かったので、これを用いても検討を始めた。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 24656574
- 体系的課題番号 : JP24656574