共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2022年3月

気づきと深い学びを誘発する大学数学用スマートフォン適応型反転学習教材の開発と検証

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K02941
体系的課題番号
JP18K02941
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

LMS上でのオンラインテストはこれまでSTACKを使って新規に実装を行ったり,既存コンテンツの解答形式の見直しを若干行ったりした.また, 大阪府立大学で運用されているMathematica を用いたMATH ON WEBの問題コンテンツの移植をいくつかの問題について行なった.これらの問題は数値の入力が必要であり,行列が多数出てくる線形代数においては,学生のスマートフォン活用に着目した本研究の視点からは利便性に相当の問題がある場合がある.この点を改善するために, これらの問題を,場合によっては視点を変えた形に変換した上で,多肢選択問題としての出題が可能かについての検討を行った.また,実際,そのいくつかについては, CAS(Mathematica)を用いて実装を開始し, 基本的な実装手順を確立した.同様に開発をしている分担者(長坂)とも協議し,開発における仕様の統一化や,他の一般教員が参加できるようにWebベースでの開発のインターフェイスができないかなど必要な検討課題について打ち合せを行い,今後 webMathematica の他,無償の言語もしくはCASを使った Webでの開発環境について討議することになった.
また, 本研究のアイデアについて, 国際学会(ICMS-2018, EAMS-2018)および国内学会(JSiSE全国大会および研究会,CIEC北海道研究会)で発表し, 国内外の研究者と意見交換や情報収集を行った.その結果,STACKのPRT(Potential Response Tree)に代表される既存の問題におけるフィードバック手法と多肢選択問題の誤選択肢の生成は相補関係にあるという知見を確認することができた.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K02941
ID情報
  • 課題番号 : 18K02941
  • 体系的課題番号 : JP18K02941

この研究課題の成果一覧

論文

  6

講演・口頭発表等

  9