2018年4月 - 2022年3月
気づきと深い学びを誘発する大学数学用スマートフォン適応型反転学習教材の開発と検証
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
LMS上でのオンラインテストはこれまでSTACKを使って新規に実装を行ったり,既存コンテンツの解答形式の見直しを若干行ったりした.また, 大阪府立大学で運用されているMathematica を用いたMATH ON WEBの問題コンテンツの移植をいくつかの問題について行なった.これらの問題は数値の入力が必要であり,行列が多数出てくる線形代数においては,学生のスマートフォン活用に着目した本研究の視点からは利便性に相当の問題がある場合がある.この点を改善するために, これらの問題を,場合によっては視点を変えた形に変換した上で,多肢選択問題としての出題が可能かについての検討を行った.また,実際,そのいくつかについては, CAS(Mathematica)を用いて実装を開始し, 基本的な実装手順を確立した.同様に開発をしている分担者(長坂)とも協議し,開発における仕様の統一化や,他の一般教員が参加できるようにWebベースでの開発のインターフェイスができないかなど必要な検討課題について打ち合せを行い,今後 webMathematica の他,無償の言語もしくはCASを使った Webでの開発環境について討議することになった.
また, 本研究のアイデアについて, 国際学会(ICMS-2018, EAMS-2018)および国内学会(JSiSE全国大会および研究会,CIEC北海道研究会)で発表し, 国内外の研究者と意見交換や情報収集を行った.その結果,STACKのPRT(Potential Response Tree)に代表される既存の問題におけるフィードバック手法と多肢選択問題の誤選択肢の生成は相補関係にあるという知見を確認することができた.
また, 本研究のアイデアについて, 国際学会(ICMS-2018, EAMS-2018)および国内学会(JSiSE全国大会および研究会,CIEC北海道研究会)で発表し, 国内外の研究者と意見交換や情報収集を行った.その結果,STACKのPRT(Potential Response Tree)に代表される既存の問題におけるフィードバック手法と多肢選択問題の誤選択肢の生成は相補関係にあるという知見を確認することができた.
- ID情報
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- 課題番号 : 18K02941
- 体系的課題番号 : JP18K02941
この研究課題の成果一覧
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論文
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京都大学数理解析研究所講究録 2273 80-90 2023年12月
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数式処理 28(2) 95-108 2022年7月 査読有り筆頭著者最終著者責任著者
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京都大学数理解析研究所講究録 2208 68-76 2021年12月
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京都大学数理解析研究所講究録 2178 31-38 2021年4月
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Electronic Proceedings of the 25th Asian Technology Conference in Mathematics 21785-1-21785-15 2020年12月 査読有り招待有り筆頭著者最終著者責任著者
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京都大学数理解析研究所講究録 2142 67-70 2019年12月
講演・口頭発表等
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研究集会 数学ソフトウェアとその効果的教育利用に関する研究 2023年8月31日
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日本数式処理学会 第15期第3回 教育分科会 2022年2月20日
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日本数式処理学会 第15期第2回 教育分科会 2021年8月29日
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研究集会 数学ソフトウェアとその効果的教育利用に関する研究 2021年8月27日
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The 25th Asian Technology Conference in Mathematics, ATCM 2020 2020年12月15日 招待有り
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研究集会 数学ソフトウェアとその効果的教育利用に関する研究 2020年11月28日
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日本数式処理学会 第14期第3回 教育分科会 2020年2月24日
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研究集会 数学ソフトウェアとその効果的教育利用に関する研究 2019年8月
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日本数式処理学会 第14期第2回 教育分科会ワークショップ 2019年8月