その他

  1
表示件数
  • これまで、中低緯度においてMUレーダー、流星レーダーなどを用いて中間圏から下部熱圏の力学、とくに大気重力波や潮汐波などの大気波動を研究してきた。さらに、観測手法を光学分野に広げ、大気光イメージャによる中間圏界面領域の力学・化学過程の観測研究、波動の伝搬、砕波、インスタビリティ、およびこの領域の空間構造などに発展させた。 また、ライダーをも組み合わせ、中間圏界面領域の物理・変動の観測を進展させただけでなく、対流圏内の水蒸気の微細構造、火山噴気水蒸気フラックス計測への応用など、広く電波および光観測を用いた地球大気計測とその応用に守備範囲を広げてきた。この間、フィールドとしては、中緯度から赤道域に主に展開し、さらに森林や火山への移動観測も行った。赤道域では、積雲対流から中間圏界面にいたる大気の上下結合の研究を行った。今後、これまでの光電波観測研究の経験を活かし、とくに南極昭和基地を中心とする極域観測を展開し、極域中間圏雲など地球温暖化とも密接に関連する極域の中層・超高層大気の変動解明に迫る。具体的には、南極昭和基地大型大気レーダー(PANSY)を活用し、また高機能ライダーを投入して、極域中層・超高層大気の観測研究を進める。