2020年4月 - 2023年3月
口腔癌に対する腫瘍選択性磁性体を用いたハイパーサーミアによる低侵襲的治療の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
HTによりG2/M期の細胞が先ず集積し、次にG1期細胞の減少とsubG1集団が出現した。過酸化水素の細胞毒性もmild HTにより増強された。しかし、カタラーゼは、DOCの細胞毒性と、mild HTによる増強効果を抑制しなかったので、過酸化水素の関与は低いと思われた。
ICG-ADIBO-Azido-Ahx-細胞透過性ペプチド-Au/resovistナノ粒子が、ハイパーサーミアによるがん細胞死誘導効果を高めるか否か検討した。ヒト線維肉腫HT1080細胞をBALB/cSLc-nu/nuの背部に移植、定着後、ICG-ADIBO-Azido-Ahx-細胞透過性ペプチド-Au/resovist粒子(200 μg/200 μl)腹腔内投与し、800nm近赤外線発生装置(Super Lizer PX type 1)による近赤外線線照射(100%、20分)と磁気発生誘導加熱装置(Ambrell社、EASYHEAT0224)による磁場印加(450A、2186W、283kHz、10分)し、がん組織を消滅させることができるか検討した。In vivoマウス実験は、7群(①:コントロール群(溶媒処理)6匹、②:ナノ粒子群6匹、③:磁場単独群6匹、④:近赤外線単独群6匹、⑤:ナノ粒子+磁場群(磁場によるハイパーサーミア群)6匹、⑥:ナノ粒子+近赤外線群(近赤外線によるハイパーサーミア群)6匹、⑦:ナノ粒子+磁場+近赤外線群(磁場と近赤外線によるハイパーサーミア群)6匹)で検討した。腫瘍の大きさが500立方mm前後になった時点から、3日ごとに近赤外線照射と磁場印加を行い、約3週間腫瘍の大きさを測定した。ハイパーサーミアによる腫瘍局所での温度は約41℃前後であった。腫瘍の増殖が最も抑制されたのは、ナノ粒子+磁場+近赤外線群であった。しかし、腫瘍を縮小させることはできなかった。
ICG-ADIBO-Azido-Ahx-細胞透過性ペプチド-Au/resovistナノ粒子が、ハイパーサーミアによるがん細胞死誘導効果を高めるか否か検討した。ヒト線維肉腫HT1080細胞をBALB/cSLc-nu/nuの背部に移植、定着後、ICG-ADIBO-Azido-Ahx-細胞透過性ペプチド-Au/resovist粒子(200 μg/200 μl)腹腔内投与し、800nm近赤外線発生装置(Super Lizer PX type 1)による近赤外線線照射(100%、20分)と磁気発生誘導加熱装置(Ambrell社、EASYHEAT0224)による磁場印加(450A、2186W、283kHz、10分)し、がん組織を消滅させることができるか検討した。In vivoマウス実験は、7群(①:コントロール群(溶媒処理)6匹、②:ナノ粒子群6匹、③:磁場単独群6匹、④:近赤外線単独群6匹、⑤:ナノ粒子+磁場群(磁場によるハイパーサーミア群)6匹、⑥:ナノ粒子+近赤外線群(近赤外線によるハイパーサーミア群)6匹、⑦:ナノ粒子+磁場+近赤外線群(磁場と近赤外線によるハイパーサーミア群)6匹)で検討した。腫瘍の大きさが500立方mm前後になった時点から、3日ごとに近赤外線照射と磁場印加を行い、約3週間腫瘍の大きさを測定した。ハイパーサーミアによる腫瘍局所での温度は約41℃前後であった。腫瘍の増殖が最も抑制されたのは、ナノ粒子+磁場+近赤外線群であった。しかし、腫瘍を縮小させることはできなかった。
- ID情報
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- 課題番号 : 20H03893
- 体系的課題番号 : JP20H03893
この研究課題の成果一覧
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論文
3-
Molecules 27(19) 6718-6718 2022年10月9日
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Medicines 8(4) 17-17 2021年3月24日 査読有り
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Medicines 7(9) 50-50 2020年8月26日 査読有り責任著者