小西 聖子

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研究者氏名
小西 聖子
 
コニシ タカコ
所属
武蔵野大学
部署
人間科学部 人間科学科
職名
教授
学位
博士((医学)筑波大学)

プロフィール

1993~1999年、東京医科歯科大学難治疾患研究所の犯罪被害者相談室で犯罪被害者の支援、対人暴力被害者の精神的なケアや周辺領域のマネージメントにかかわった。東京医科歯科大学難治疾患研究所教務職員(1993〜1996年)、東京医科歯科大学難治疾患研究所被害行動学(セコム)研究部門客員助教授(1996〜1999年)を経て1999年より現職。2015年より人間科学部長。
専門は臨床心理学、トラウマ・ケア。現在、外傷後ストレス障害(PTSD)の治療に関する研究を行っている。

研究キーワード

 
 

研究分野

 
 

経歴

 
2015年4月
 - 
現在
武蔵野大学 人間科学部 学部長
 
2015年4月
 - 
現在
武蔵野大学 大学院人間社会研究科 研究科長
 
2012年4月
 - 
現在
武蔵野大学 人間科学部人間科学科 教授
 
2010年4月
 - 
現在
武蔵野大学 大学院人間社会研究科 人間学専攻(博士後期課程) 教授
 
2010年4月
 - 
現在
武蔵野大学 大学院人間社会研究科 人間学専攻 教授
 
2004年4月
 - 
現在
武蔵野大学 心理臨床センター センター長
 
2000年4月
 - 
現在
臨床心理士
 
1994年
 - 
現在
精神保健指定医
 
2003年4月
 - 
2012年3月
武蔵野大学人間関係学部 人間関係学科 教授
 
2003年4月
 - 
2010年3月
武蔵野大学大学院 人間社会・文化研究科人間社会専攻修士課程 教授
 
2003年4月
 - 
2010年3月
武蔵野大学 大学院人間社会・文化研究科 人間社会専攻(博士後期課程) 教授
 
1996年4月
 - 
2007年3月
東京医科歯科大学 医学部附属病院精神科 医師
 
2002年4月
 - 
2003年3月
武蔵野女子大学大学院人間社会・文化研究科 人間社会専攻(博士後期課程) 教授
 
1999年4月
 - 
2003年3月
武蔵野女子大学 人間関係学部 教授
 
1999年4月
 - 
2003年3月
武蔵野女子大学大学院 人間社会・文化研究科人間社会専攻修士課程 教授
 
1996年4月
 - 
1999年3月
東京医科歯科大学 難治疾患研究所 客員助教授
 
1993年2月
 - 
1996年3月
東京医科歯科大学 難治疾患研究所 教務職員
 
1992年4月
 - 
1993年3月
国立茨城工業高等専門学校 非常勤講師
 
1991年4月
 - 
1993年3月
県立土浦児童相談所 嘱託医
 
1992年4月
 - 
1993年1月
筑波大学大学院 博士課程 医学研究生
 
1991年12月
 - 
1993年1月
県立つくば看護専門学校 非常勤講師
 
1988年6月
 - 
1993年1月
医療法人社団八峰会池田病院 精神科 医師
 
1989年4月
 - 
1990年10月
国立茨城工業高等専門学校 非常勤講師
 
1988年5月
 - 
1988年5月
医籍登録
 
1977年4月
 - 
1980年3月
東京都庁 民生局 心理判定員
 

学歴

 
1992年3月
 - 
1992年3月
筑波大学 博士号(医学)取得 
 
1988年4月
 - 
1992年3月
筑波大学大学院 博士課程医学研究科 
 
1980年4月
 - 
1988年3月
筑波大学 医学専門学群 
 
1973年4月
 - 
1977年3月
東京大学 教育学部 教育心理学科
 

委員歴

 
2017年3月
 - 
現在
内閣府  男女共同参画会議議員
 
2016年5月
 - 
現在
東京都総務局 犯罪被害者等支援を進める会議  委員
 
2014年5月
 - 
現在
ふくしま心のケアセンター  顧問
 
2012年6月
 - 
現在
消防庁  大規模災害時等に係る惨事ストレス対策研究会構成員
 
2011年7月
 - 
現在
消防庁特殊災害室「福島原発事故において活動した消防職員の長期的な健康管理検討会」  委員
 
2008年4月
 - 
現在
兵庫県こころのケアセンター  外部評価委員
 
2008年1月
 - 
2017年12月
国家公安委員会  犯罪被害給付専門委員
 
2015年10月
 - 
2016年8月
法務省 法制審議会 刑事法(性犯罪関係)部会  臨時委員
 
2005年4月
 - 
2015年4月
内閣府犯罪被害者等施策推進会議  委員
 
2012年8月
 - 
2013年3月
独立行政法人放射線医学総合研究所「放射線による健康影響等に関する資料作成及び保健医療関係者等に対する研修会の講師育成事業」検討委員会  委員
 

受賞

 
2014年10月
日本犯罪学会 日本犯罪学会賞 受賞(第33号)
 
犯罪学の領域において卓越した業績(犯罪被害者の支援・治療)を挙げたことに対する賞
2010年1月
毎日新聞社 第8回毎日書評賞受賞
 
「ココロ医者、ホンを診る――本のカルテ10年分から」武蔵野大学出版会
1998年10月
エイボン女性年度賞(教育賞)受賞
 
1996年11月
第2回日本犯罪学会学術奨励賞受賞
 

論文

 
精神科入院患者の幼少期の困難な体験の体験率および関連因子に関する検討
工藤紗弓・和田一郎・和田久美子・小西聖子
総合病院精神医学   29(2) 152-162   2017年4月   [査読有り]
入院中の精神疾患患者の主観的な幼少時の困難な体験(ACE)の体験率と、ACEの有無および累積と精神科初診年齢・精神科初回入院年齢、教育歴との関連について検討した。2014年7月から2015年6月に関東圏内A病院に入院中の患者を対象とした。53名(平均年齢53.1歳)について検討を行った。ベースラインおよび10から14週後の2回調査を実施した。ACEは親の離婚および別居、虐待など8項目について尋ねた自記式のチェックリストを用いた。1つ以上ACEを体験した者は58.5%、平均累積数は1.2であ...
急性期と慢性期の性暴力被害者の臨床における実態と今後の治療における課題
今野理恵子・淺野敬子・正木智子・山本このみ・小西聖子
女性心身医学   21(3) 295-305   2017年3月   [査読有り]
性暴力被害後3カ月以内に精神科初診となった患者(急性期)とそれ以降に初診となった患者(慢性期)の転帰や症状評価の比較検討を行い、臨床の実態を明らかにした。
武蔵野大学心理臨床センターにおける来談者の傾向と転帰についての検討
今野理恵子・野口普子・淺野敬子・坂巻郁美・小西聖子
武蔵野大学心理臨床センター紀要   14 1-12   2014年12月   [査読有り]
2010〜2013年の4年間における武蔵野大学心理臨床センター来談者のデータベース情報を元にカルテ調査研究を行い、来談者の傾向とその治療転帰を検討した。新規ケース総件数282件のうちトラウマ体験のある来談者は約56%、また、新規ケースの64%が医療機関・公共の専門機関等から紹介を受けて来談していた。トラウマ体験を持つ来談者は年々増えている。また、同一の医療機関や公共専門機関からの紹介は繰り返し行われることが多く、協力体制が整いつつあることを示していると考えられる。センターにおいて、今後はト...
ドメスティック・バイオレンス被害者への司法のプロセスにおける心理的サポートの試み
本田りえ・野口普子・嶋美香・小西聖子
総合病院精神医学   24(3) 253-260   2012年7月   [査読有り]
司法手続きに関与しながら適切な行動がとれずに相談のあったDV被害者5名に、筆者らが開発した心理的サポートを行い、その後、面接において被害者が抱える困難を明らかにするとともに、心理的技法を用いたサポートの有効性を検証した。司法のプロセスで経験した困難の多くは、恐怖反応やPTSDなどの症状と関連しており、これらの症状が司法手続きを阻害する一因となっている可能性が示唆された。メンタルヘルスの専門家によって行われる心理的サポートは、症状によって自分の権利を十分に行使できない状態にある人が、行使でき...
精神科クリニックにおけるドメスティック・バイオレンス被害者の現状と問題
本田りえ・小西聖子
トラウマティック・ストレス   9(2) 217-225   2011年9月   [査読有り]
精神科クリニックを受診したDV被害者70人のカルテ調査を行った。被害者の受けていた暴力は、精神的暴力(100%)、身体的暴力(88.6%)、経済的支配(65.7%)、社会的隔離(54.3%)、性的暴力(48.6%)と、どれも高率であり重複していた。身体的暴力を受けた女性の72.6%が頭部・頸部・顔面への攻撃を経験していた。臨床的診断は、PTSD(37.1%)を含む不安障害圏が45.7%で最も多かった。シェルターや施設を利用せず、一般社会で生活する女性の間にも、学歴の高低や経済状態に関わらず...
Shear MK, Simon N, Wall M, Zisook S, Neimeyer R, Duan N, Reynolds C, Lebowitz B, Sung S, Ghesquiere A, Gorscak B, Clayton P, Ito M, Nakajima S, Konishi T, Melhem N, Meert K, Schiff M, O'Connor M-F, First M, Sareen J, Bolton J, Skritskaya N, Mancini AD, Keshaviah A
Depression and Anxiety   28(2) 103-117   2011年2月   [査読有り]
犯罪被害者遺族における複雑性悲嘆及びPTSDに関連する要因の分析
白井明美・中島聡美・真木佐知子・辰野文理・小西聖子
臨床精神医学   69(8) 1053-1062   2010年8月   [査読有り]
国内の犯罪被害者遺族151人(死別から平均7.4年経過)を対象とし、複雑性悲嘆・PTSD症状に関連する要因を検討した。死因は故意の犯罪による者が88.1%であった。ロジスティック回帰分析を行った結果、被害者遺族における複雑性悲嘆のリスク要因として女性であること、死別後の二次被害体験の頻度が多いこと、PTSDのリスク要因として女性であること、事件時の衝撃の認識、子どもの死が挙げられた。このことより、犯罪被害者遺族において特に女性や親、事件時の衝撃が大きかった場合については長期的な治療が必要で...
Kim Y, Asukai N, Konishi T, Kato H, Hirotsune H, Maeda M, Inoue H, Narita H, Iwasaki M
Psychiatry Clin Neurosci   62(6) 646-652   2008年12月   [査読有り]
PTSD臨床治療におけるパロキセチンの安全性と有効性についての治験報告。非盲検で、日本人PTSD患者52名に対しパロキセチン20-40mgを変動用量で投与し、4、12、52週間後に構造化面接CAPS-SXおよび臨床全般印象尺度CGIでPTSD症状を評価した。52週間の治験を完遂したのは52名中25名、薬効がなく中断したのは1名であった。12週時点で46.9%に、52週時点で67.3%に症状の改善が見られた。また、投与量が多い場合、症状が軽いよりも症状が重いほうがより軽減することが示された。...
Prolonged Exposure TherapyのPTSDへの効果研究―暴力の被害を受けた女性10名に対して
吉田博美・ 小西聖子・井口藤子・加茂登志子
心理臨床学研究   26(3) 325-335   2008年8月
「女性に対する暴力」の典型である性暴力とドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者に対して、Prolonged Exposure Therapy(PE療法)の適用とその有用性について検討した。性的暴力、あるいはDVの影響で外傷後ストレス障害(PTSD)に罹患している10例を対象にPE療法を施行した。被害以前に他の外傷体験を経験していた者は7例であり、精神科既往歴があったものは3例であった。被害以降8例は薬物療法を行い、そのうち6例はPE療法時に薬物療法を併用していた。PE療法を完遂した9...
精神科医による犯罪被害者の診療と法的な問題に対する関与
橋爪きょう子・辰野文理・中島聡美・小西聖子・中谷陽二
司法精神医学   3(1) 20-28   2008年3月   [査読有り]
全国の医療機関2,879機関を対象とした精神科医による犯罪被害者の診療と法的な問題へのかかわりの実態調査の結果を分析・考察した。回答者の多くが支援に必要な情報や知識がないままに、犯罪被害者の診療や法的な問題への対処を迫られていると推測された。精神科の日常臨床の中で行える法的な問題への関与には一定の限度があると考えられ、今後は日常臨床で行えるものと専門家を育成した上で行うべきものを区別すること、関与をよりスムーズにするために被害者に関わる他機関との連携を確立することなどが必要である。
わが国における慢性外傷後ストレス障害に対する prolonged exposure therapy の試み
吉田博美・小西聖子・加茂登志子
総合病院精神医学   20(1) 55-62   2008年1月   [査読有り]
大学付属の心理臨床センターおよび精神科病院を訪れた慢性PTSDの女性14名を対象としてPE療法を実施し、CAPS, IES-R, SDS, DESで治療効果を測定した。12名はPTSD症状、併存する抑うつ症状、解離症状が軽減した。6名(42.9%)のPTSD診断が消失した。2名(14.3%)に有効、4名(28.6%)にやや有効、1名(7.1%)に無効であり、治療中断は1名であった。PE療法は回避症状と再体験症状の軽減に有効であった。薬物療法による症状軽減がみられなくなった8名について、PE...
Izutsu T, Shibuya M, Tsutsumi A, Konishi T, Kawamura N
International Journal of Social Psychiatry   54(1) 83-89   2008年1月   [査読有り]
3,238名の社会人を対象に、過去のトラウマティック・ストレス、抑うつ、不安、職業ストレスの程度を測定した。過去のトラウマティック・ストレスと傷病休暇との間に関連があった。
消防職員のためのPTSD予防チェックリストの作成
畑中美穂・松井豊・丸山晋・小西聖子・高塚雄介
立正大学心理学部研究紀要   5 23-30   2007年3月   [査読有り]
無作為抽出された日本全国の消防職員1,914名を対象に職務上の体験がもたらす急性ストレス反応を検討し、PTSDの発症を予測しうる急性ストレス反応の測定尺度「PTSD予防チェックリスト」の作成を試みた。
三次救急医療に従事する看護師の外傷性ストレス及び精神健康の実態と関連要因
真木佐知子・笹川真紀子・廣常秀人・寺師榮・小西聖子
日本救急看護学会雑誌   8(2) 43-52   2007年3月   [査読有り]
看護職の中でも直接的・間接的に外傷性ストレスを被るおそれのある救急領域の看護師を対象に、外傷性ストレスならびに精神健康状態の実態把握を行い、その関連要因について検討した。予備調査として、三次救急医療に従事する看護師11例に面接調査を、45例に質問紙調査を行った。その後、三次救急医療に従事する看護師195例を対象に本調査を実施した。96.1%が職務上で衝撃的な出来事に遭遇し、中でも子どもの死が最も衝撃的な出来事として認識されていた。16.9%がIES-RによるPTSDハイリスク群に該当し、6...
司法に関連する外傷後ストレス障害(PTSD)―類型化の試み―
橋爪きょう子・小西聖子・柑本美和・中谷陽二
トラウマティック・ストレス   4(1) 31-37   2006年2月   [査読有り]
日本におけるPTSDに関連した67の事例を類型化した。刑事事件では責任能力要件としてPTSDを主張するもの、被害者のPTSDが傷害罪などを構成すると主張するもの、加害者に不利な情状として被害者のPTSDを主張するものの3つに分類された。刑事事件以外では、不法行為において損害としてPTSDを主張するもの、PTSDに対する補償と年金の請求、DVや虐待、難民において保護を目的にPTSDを主張するものに分類された。それぞれの類型において、精神科医がPTSDの評価を行う際の留意点に注目して考察を加えた。
外傷的死別におけるPTSD
白井明美・木村弓子・小西聖子
トラウマティック・ストレス   3(2) 181-188   2005年9月
外傷的死別者の精神健康を把握するために49名の犯罪被害者遺族を対象にCAPS, BDI-II, 複雑性悲嘆尺を施行した。生涯診断PTSD者は37名(75.5%)であった。死別からの経過期間が3年未満の群は3年以上の群より侵入症状が高く、PTSD群は非PTSD群よりPTSD、抑うつ、悲嘆に高値を示した。回避症状、過覚醒症状と抑うつ、悲嘆に有意な相関が示された。進入症状は抑うつや複雑性悲嘆との関連は見られず、PTSDに固有な症状であり時間経過とともに軽快することが確認された。回避症状は遷延化し...
日本の消防職員における外傷性ストレス
畑中美穂・松井豊・丸山普・小西聖子・高塚雄介
トラウマティック・ストレス   2(1) 67-75   2004年2月   [査読有り]
無作為抽出された日本の消防職員1,914名に改訂出来事インパクト尺度IES-R他の調査を実施した。職務上衝撃的な体験をした者は有効回答者の58.1%で、そのうち15.6%がPTSDの可能性が高いとみなされた。IES-R得点予測因は、ストレス症状を自覚するような災害との遭遇頻度、災害現場での活動時の症状、勤続年数で、職務の特性が消防職員の外傷性ストレス反応を悪化させていることが示唆された。
Mental Influences of Sexual Trauma on Victims: From the Results of an Investigation of Female College Students in Japan
Ishii T, Asukai N, Konishi T, Kojimoto M, Kishimoto J
Family Violence & Sexual Assault Bulletin   19(1) 12-26   2003年4月   [査読有り]
321人の日本の女子大学生を対象に症状チェックリストSCL-90R、ストレスコーピングインベントリーSCI、改訂出来事インパクト尺度IES-Rを施行した。48%になんらかの性被害があり、そのうち17.1%は重篤な被害であった。重篤な被害を受けた群はそうでない被害群よりIES-R得点が有意に高く、不安、恐怖症、トラウマティック・ストレスの症状得点も有意に高かった。これは米国での調査と同様の結果で、性被害の精神的影響が大きい事が明らかになった。性的被害を受けると被害者は自分の行動によって精神安...
CAPS(PTSD臨床診断面接尺度)日本語版の尺度特性
飛鳥井望・廣幡小百合・加藤寛・小西聖子
トラウマティック・ストレス   1(1) 47-53   2003年2月   [査読有り]
PTSD構造化面接尺度として各国で使用されているCAPSの日本語版の尺度特性、ことに信頼性と妥当性を検証した結果、優れた信頼性と各症状項目に関する十分な内部一貫性が確かめられた。CAPS日本語版は専門職が一定のトレーニングを受けた上で使用すれば、高い評価者間信頼性と臨床診断としての妥当性が得られる尺度である。
東海村臨海事故後の心理的影響―15日後および3ヶ月後の自由記述内容の分析
西表美智代・簑下成子・井口藤子・小西聖子・岡田幸之・佐藤親次
武蔵野女子大学心理臨床センター紀要   2 1-14   2002年12月   [査読有り]
東海村臨海事故地点の半径10km県内にある専門学校生981名を対象に、事故後の行動と事故に対する認知についての質問項目、および不安、精神健康度、出来事インパクトに関する心理尺度による質問紙調査を事故後15日後と3ヶ月後に行った。得られた回答のうち自由記述の内容を整理し、全般的特徴・事故の心理的影響との関連について考察した。
性暴力被害者における外傷後ストレス障害-抑うつ・身体症状との関連で
廣幡小百合・小西聖子・白川美也子・浅川千秋・森田展彰・中谷陽二
精神神経学雑誌   104(6) 529-550   2002年6月
性暴力被害を原因とする精神障害の臨床的特徴を調べるため、PTSD、抑うつ、身体症状の観点から評価を行い、各症状の関連について検討を加えた。
被害体験と「回避」の機制―性暴力被害の住民研究から
稲本絵里・安藤久美子・影山隆之・岡田幸之・石井朝子・飛鳥井望・笹川真紀子・小西聖子
精神保健研究   48 35-41   2002年3月
1999年実施した性暴力被害調査で得られたPTSD臨床診断尺度IES-Rの得点から、サブスケール「回避」は他の2サブスケール「侵入」「過覚醒」と有意に相関が高く、この3つがともにPTSD症状に大きく寄与することが検証された。なかでも「回避」は被害体験がある者において高い得点を示すことが明らかになった。「回避」には、否認や解離を招く可能性がある防衛機制としての面と、症状を遷延化させる可能性があるコーピングとしての面があるとされ、被害体験後に適切な精神的援助を受けられるようにするには、さらに「...
わが国における児童期の性的被害の実態とその影響
石井朝子・飛鳥井望・小西聖子・稲本絵里・影山隆之
精神保健研究   48 23-28   2002年3月
住民台帳に基づき無作為抽出した東京都在住の一般成人女性を対象に、無記名式質問紙による郵送調査を行なった。対象者2,400名のうち459名(19.1%)から有効回答を得た。回答者の55%が19歳以前の児童期に何らかの性的被害を経験していた。児童期の被害は頻度も高く、犯罪性の高い被害も少なくなかった。被害者にとっては性的被害が苦痛な記憶として長期間保持されていた。
東海村臨界事故による学生の精神健康への影響とその特徴
簑下成子・井口藤子・西表美智代・土井真知・安藤久美子・小西聖子・岡田幸之・佐藤親次
精神保健研究   48 11-21   2002年3月
1999年に起きた東海村臨界事故の現場から半径10km以内のA校と100km以上離れた同系列校B校の2校で思春期の学生を対象に介入と調査を行った。臨界事故のように身体被害や物理的被害が直接目に見えない災害の場合、情報が多く伝えられる近隣地域のほうが他地域に比べ精神健康度が高い傾向が見られた。
安藤久美子、岡田幸之、影山隆之、飛鳥井望、稲本絵里、柑本美和、小西聖子
精神医学   42(6) 575-584   2000年6月
都下在住女性2400人を無作為抽出し性被害とPTSD症状に関する調査を行った。回答者の84%に性被害経験があった。IES-R得点からは性被害体験者の15.6%がPTSDハイリスク群(PH)であった。侵襲性の高い被害、12歳未満と20歳以降に受けた被害、6月以内のライフイベントの数などの要因によりPHオッズ比が高くなる傾向があった。
触法精神障害者946例の11年間の追跡調査(第二報)-触法行為を頻回に反復する二事例
井上俊宏、吉川和男、小西聖子、山上皓
犯罪学雑誌   61(5) 207-215   1995年10月   [査読有り]
1980年に法務省に報告された触法精神障害者946例について11年間の追跡調査を行い再犯について分析した。累犯数が最多の二事例について報告し、処遇の問題を検討した。共同研究者として資料収集データ分析に関わった。
触法精神障害者946例の11年間の追跡調査(第一報)-再犯事件487件の概要
山上皓、小西聖子、吉川和男、井上俊宏、謝麗亜
犯罪学雑誌   61(5) 201-206   1995年10月   [査読有り]
1980年に法務省に報告された触法精神障害者946例について11年間の追跡調査を行いその再犯について分析した。946例のうち207例が487件の事件を起こしていた。共同研究者として資料の収集データの整理分析に関わった。
Psychiatric Assesment and Reassesment
Xie LY, Konishi T, Yamagami A
Act.Crim.Japon.   60(6) 234-240   1994年12月   [査読有り]
中国浙江省の精神衛生研究所によるデータを用いて、司法精神鑑定の再鑑定発生率および結果の一貫性を確認した。1984-1993年の10年間に行われた精神鑑定602件のうち再鑑定が行われたのは64件であった。再鑑定に関わる因子として、加害が重罪であることと、鑑定報告書が粗雑であることが挙げられた。鑑定実施機関が省立が市立かによって鑑定結果に不一致が見られた。教育や登録制、適切な施設や専門病院の設置などが望まれる。
Mother-Child Relationships in Cases of Filicide.
Konishi T, Shinji S, Morita N, Okada T, and Oda S.
Act. Crim.Japon.   59(6) 260-271   1993年12月   [査読有り]
自分の子どもを殺した母親の司法精神鑑定19例を対象に、母親役割遂行の強弱、および、子どもを失う不安の有無の2軸から子殺しを3類型に分類し、考察した。
司法精神鑑定例における女性殺人者の研究-その類型と供述の分析-
小西聖子
筑波大学      1992年3月
精神鑑定の対象となった女性殺人者28例を取り上げ、その特性精神障害などについて男性殺人者との比較検討を行った。さらに、実子殺、配偶者殺、家族殺、知人殺の各群の犯行時心理の特徴を供述に基づいて検討した。女性殺人の主要な部分を占める実子殺についてその母子関係の心理的特徴から3類型の存在を示した。
Depression in Members of A New Religious Sect in Japan
佐藤親次、滝口直彦、庄司正実、酒井和夫、妹尾栄一、内藤志朗、富田拓、上城史高、原淳、小西聖子、加納克己、小田晋
The Japanese Journal of Psychiatry and Neurology   44(3) 541-549   1990年11月
茨城県下の一般住民と一新興宗教団体メンバーにおいて抑うつ度を調査し、後者の男性高齢者群で、抑うつ度の低いことが認められた。宗教活動が精神保健に果たす役割を考察した。共同研究者として一般群のききとり調査をおこなった。
茨城県の一農村における中高年層の飲酒の実態について-飲酒行動と性格、抑うつの関係について.その1男性について
佐藤親次、庄司正実、妹尾栄一、内藤志朗、富田拓、上城史高、原淳、小西聖子、小田晋
アルコール研究と薬物依存   25(1) 48-58   1990年2月   [査読有り]
茨城県の農村の地域住民322人を対象として飲酒形態、問題飲酒、性格、抑うつ度を調査し、年齢による飲酒態度の変化、問題飲酒者の比率と、抑うつ度との関係を検討した。共同研究者としてききとり調査にあたった。
茨城県の一農村における中高年層の飲酒の実態について-飲酒行動と性格、抑うつの関係について.その2女性について
佐藤親次、庄司正実、妹尾栄一、内藤志朗、富田拓、上城史高、原淳、小西聖子、小田晋
アルコール研究と薬物依存   25(1) 59-67   1990年2月   [査読有り]
茨城県の農村の地域住民女性576人を対象として飲酒形態、問題飲酒、性格、抑うつ度を調査し、他地域での調査、及び全国調査の結果と比較検討し、重篤問題飲酒者の性格特性を検討した。共同研究者としてききとり調査にあたった。

Misc

 
被害者の精神病理学
小西 聖子
臨床精神病理   39(2) 142-147   2018年8月   [依頼有り]
DVや虐待の被害者が呈する状態としてよく見られる解離や認知の変化について述べ、その影響、基盤にある精神病理について検討した。(日本精神病理学会第40回大会シンポジウムI「司法精神医学と精神病理学のコラボレーション-その多様な可能性-」)
書見台 小西真理子著「共依存の倫理―必要とされることを渇望する人びと」
小西 聖子
アアディクションと家族   33(2) 269-272   2018年7月   [依頼有り]
小西真理子「共依存の倫理―必要とされることを渇望する人びと」, 晃洋書房, 2018 の書評

アディクションと家族 第33巻2号 ISBN: 978-4-904340-25-7
DV被害者のトラウマ反応への対処(講演要旨)
小西 聖子
医報とやま   1694 6-7   2018年5月   [依頼有り]
平成30年3月10日(土)とやまパープルネットワーク研修講演要旨。PTSDおよびトラウマ体験について簡単に解説し、DV被害者の臨床について述べた。
ハラスメント被害者の心理的回復(教育心理学会ハラスメント防止委員会企画講演講演録)
小西聖子、金子雅臣、大塚雄作
教育心理学年報   57 309-328   2018年3月   [依頼有り]
被害者の心理的ケアやPTSD治療に携わる立場から、被害を受けた側の心理的影響、回復に必要な時間は加害者側が考えるよりずっと重大で長期でありハラスメント調査の終了後も継続することを指摘し、治療法を含め被害者の臨床的支援を具体的に述べた。
講師:小西聖子、指定討論:金子雅臣、司会:大塚雄作)
性犯罪事件の被害者に対する裁判官の検討項目に関する研究-最近の判例分析をもとに-
山本このみ・小西聖子
武蔵野大学心理臨床センター紀要   17 1-11   2017年12月   [査読有り]
判例データベースより平成元〜29年の性犯罪のみを審理対象とする刑事事件判決を抽出した結果、24判例が得られた。これらを検討対象とし、裁判所の判断として被害者について言及されている部分をカテゴライズした。裁判官が被害者に対して検討している項目として挙がった14カテゴリーそれぞれについて考察した。
性暴力被害者への早期支援とケア
小西聖子
トラウマティック・ストレス   15(2) 99-112   2017年12月   [依頼有り]
性的暴力に関わる刑法改正の要点、DSM-5における性的暴力を受ける出来事としての性暴力被害の現状、性暴力被害者の早期支援の研究について述べた。(第16回日本トラウマティック・ストレス学会大会長講演)
犯罪被害者遺族のメンタルヘルスとレジリエンス
中島聡美・白井明美・小西聖子
ストレス科学   32(1) 30-42   2017年8月
犯罪被害による死別という極度のストレスを体験した遺族はPTSDや複雑性悲嘆などの精神障害の有病率が高いと報告されているが、発症しなかったり自然回復する人も存在する。そのような遺族はレジリエンスが高く、レジリエンスが精神健康に影響していることが示唆された。犯罪被害者遺族の回復にはレジリエンスを強化するような心理社会的支援や介入が必要だ。そのためには、司法手続きや二次被害などのレジリエンスを阻害するストレス要因を緩和・防止する支援が重要である。
刑法改正と性暴力被害者支援
小西聖子
日本医事新報   (2864) 10-11   2017年7月   [依頼有り]
1907年刑法制定以来、性犯罪に関して初の法改正としての大きな3点1.被害の性差撤廃、2.監護者性交等罪・監護者わいせつ罪の新設、3.非親告罪化は、被害の実態からすれば当然であるとした上で、法改正を契機に被害者も医療者も性暴力による身体・精神的被害の認識が深まることや、支援機関の存在の周知、支援法の早期成立を期待すると述べた。
急性期性暴力被害者のための支援情報ハンドブックの有用性評価
淺野敬子・中島聡美・成澤知美・中澤直子・金吉晴・小西聖子
女性心身医学   21(3) 325-335   2017年3月   [査読有り]
急性期性暴力被害者のための情報提供用ハンドブック(以下、冊子)を作成し、性暴力被害者の支援者または治療者を対象に本冊子の有用性について評価を行った。
性暴力被害者支援の現状と課題―ワンストップ支援センターと精神科医療の連携に関する報告から―
淺野敬子・平川和子・小西聖子
被害者学研究   (26) 37-52   2017年3月   [査読有り]
最初に性暴力被害のうち、主に女性に対するレイプ被害に焦点をあてて、被害発生率および通報(相談)率、性暴力の影響、特に精神健康と再被害について概説し、次に、米国におけるレイプ・クライシス・センターおよび我が国の性暴力被害者のためのワンストップ支援センターの設立状況について報告した。最後に、筆者らがワンストップ支援センターと連携する精神科で行った性暴力被害者のカルテ調査結果に基づき、ワンストップ支援センターと精神科との連携について考察した。
多様なトラウマによるPTSDに対する持続エクスポージャー法の適用について―単回性トラウマとの比較―
小西聖子・吉田博美
トラウマティック・ストレス   14(2) 128-135   2016年12月   [査読有り]
持続エクスポージャー法によるPTSD治療例47例の結果を検討した。単回性トラウマ体験と複雑性トラウマ体験とで比較したところ、トラウマの質にかかわりなく治療が奏功していた。
知って得する!新・名医の最新治療 Vol.442「PTSD(心的外傷後ストレス障害」
小西聖子・本多正道
週刊朝日   8・26 57-59   2016年8月   [依頼有り]
PTSDの治療法として現在有効性がある持続エクスポージャー療法、EMDRの概説。保険適用になった持続エクスポージャー療法について小西が、EMDRについて本多が述べた。
児童相談所で親子相互交流療法(PCIT)を用いた事例について-再統合・里親のケースに対する有効性の予備的検討-
上原由紀・小西聖子・春原由紀
子どもの虐待とネグレクト   18(2) 255-265   2016年8月   [査読有り]
埼玉県の児童相談所においてPCITを実施した再統合事例3例と、里親委託事例2例について報告した。いずれもECBIや虐待心性尺度複数項目に改善が見られ、親子関係や子供の問題行動に変化が認められた。子どもが保護者にケアされ問題行動が減少すると同時に、保護者が適切な関わりを体得することで養育に自信を持てていた。それらによって母子関係が再構築され、再虐待を防いでいることが推察された。養育者自身や担当児童福祉司も関係改善に効果を感じていた。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)の認知行動療法マニュアル(治療者用)[持続エクスポージャー療法/PE療法]
金吉晴・小西聖子
不安症研究   (特別号) 155-170   2016年5月   [依頼有り]
持続エクスポージャー療法(Prolonged Exposure Therapy: PE)のプロトコルの概要として、開発者の許可の元に、日本で翻訳出版されている療法マニュアルを抜粋し述べた。
第111回日本精神神経学会学術総会教育講演:犯罪被害者支援の今—精神科医の視点から
小西聖子
精神神経学雑誌   118(4) 249-255   2016年4月   [依頼有り]
犯罪被害者支援の現在の状況、およびそれに対応する精神科医療の現状について述べた。続いてPTSDと診断された犯罪被害者自験例を提示し、被害者本人も自覚していないことが多いため診療で見逃されやすい回避症状および解離の一症状としての感情の麻痺を取り上げ、症状の理解と治療について解説した。(第111回日本精神神経学会学術総会での同タイトルの教育講演の内容の一部の論文化)
心のケア
小西聖子
地域保健   47(2) 52-53   2016年2月   [依頼有り]
専門用語「心のケア」の解説として、その定義、知っておくとよい情報について保健師向けに概説した。
心的外傷後ストレス障害に対する認知処理療法—犯罪被害者のトラウマ治療を中心に—
伊藤正哉・堀越勝・牧野みゆき・蟹江絢子・成澤智美・片柳章子・正木智子・高岸百合子・中島聡美・小西聖子・森田展彰・今村扶美・樫村正美・平林直次・古川壽亮
精神科治療学   31(2) 221-225   2016年2月   [査読有り]
心的外傷後ストレス障害の治療のひとつとして、トラウマに焦点を当てた認知行動療法の有効性が示されている。認知処理療法(Cognitive Processing Therapy; CPT)は、持続エクスポージャー療法と並んで、最も研究の蓄積がある治療法である。本稿では、CPTの治療内容と、犯罪被害者を想定したその適用について紹介した。
心的外傷後ストレスに対するインターネットやWEBによる早期介入についてのレビュー
今野理恵子・小西聖子
武蔵野大学心理臨床センター紀要   15 39-51   2015年12月   [査読有り]
過去10年間におけるインターネットによるトラウマ体験への早期介入の実際を、実践研究論文5本を通して概観した。対象となったトラウマ体験は、交通事故、災害、戦争体験であり、犯罪被害、性暴力被害はなかった。予備的研究が多いが、ランダム化比較試験を用いた研究デザインも複数あり、結果の報告が待たれる。
見えにくい女性のトラウマについて
今野理恵子、小西聖子
更生保護   66(8) 16-19   2015年8月   [依頼有り]
女性におけるトラウマ症状のなかで周囲に誤解されやすい症状の特徴とそれによる困難について述べ、それに対して周囲はどんな援助が可能かについて述べた。
国内のPTSD患者に対する認知処理療法の事例研究
正木智子・堀越勝・小西聖子
武蔵野大学人間科学研究所年報   4 95-109   2015年3月   [査読有り]
PTSDに対する心理療法のひとつ、認知処理療法(Cognitive Processing Therapy: CPT)のプログラム概要を述べ、CPTをPTSD治療に導入した2事例を通してCPTの実施可能性、安全性について検討した。
持続エクスポージャー法(Prolonged Exposure Therapy)によるPTSD治療
小西聖子、吉田博美
武蔵野大学心理臨床センター紀要   14 21-28   2014年12月   [査読有り]
2004〜2013年の間に武蔵野大学心理臨床センターに来談しPTSDと診断された34名に対してPE療法を行った結果を報告した。治療中断率は14.7%、PE療法を完遂した者の72%はPTSD診断がつかない状態になり、軽快したものを含めると97%(29名中28名)であった。他研究に比べ中断率が低いが、センターではPE療法と並行して治療者とは別のセラピストが支持的カウンセリングを行っていることもあり、これが治療継続の要因である可能性がある。治療完遂者29名中25名がフォローアップ調査に応じ、PT...
刑事司法におけるDV・ストーカーの被害者支援・保護のあり方:連続するDV・ストーカーの被害者の心理から見いだせること
小西聖子、伊藤きょう子
罪と罰   51(4) 41-54   2014年9月   [依頼有り]
刑事裁判の被害者の鑑定人として関わった事例3例から、DVとストーカー被害における被害者心理の特性を説明し、支援のための必要な理解に向けての考察を行った。
調停または裁判手続きに困難を抱えるDV被害者に対する心理的支援の質的研究
嶋美香・本田りえ・小西聖子
武蔵野大学人間科学研究所年報   3 23-34   2014年3月   [査読有り]
DV被害者女性5名にに対し半構造化面接を行い、逐語データを質的分析方法である修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチによって分析した。その結果、調停や裁判の遂行あるいは心理的支援参加の動機付けを高める要因として、本人および他者からの「症状・困難さの理解」が示され、現実場面に即した「心理教育」の重要性が見いだされた。心理的支援の一環として調停や裁判関連の段階的な「情報のインプット」と、手続きや出来事に伴う「感情のアウトプット」を繰り返すことで「馴化」が起こり、「不安・恐怖感の現象」や「客観...
女性における暴力被害体験の影響
小西聖子
女性心身医学   18(3) 385-389   2014年3月   [依頼有り]
女性の暴力被害体験とその医学的な影響について、臨床場面における類型を挙げ、精神科クリニックで実施したDV被害を経験した患者調査の結果について述べた。「女性に対する暴力」への社会的な取り組みの歴史についても簡単に紹介した。第42回日本女性心身医学会学術集会(2013年7月27-28日開催)のワークショップ1採録。
性暴力被害による影響と支援の現状
淺野敬子・小西聖子
性とこころ   5(1) 29-41   2013年6月   [依頼有り]
成人女性に対するレイプ被害および子どもに対する性的虐待に焦点を当てて、被害によって受ける影響について概括し、日本の性暴力被害者支援の現状について述べた。
心理相談室におけるトラウマ臨床の困難と介入
吉田博美・市原わかゆ・澁谷美穂子・野口普子・小西聖子
トラウマティック・ストレス   11(1) 27-34   2013年6月   [査読有り]
武蔵野大学心理臨床センターで行ったトラウマ臨床事例4例を挙げて、困難となるポイントとその克服への工夫を示した。PTSDの心理教育、トラウマ記憶や回避の対象へのエクスポージャーなどは使いこなすべき道具であって、実際の困難は、トラウマに特化したそのような道具が安全に効果的に行える状況設定やタイミングの見極め、それをもたらす工夫や努力、さらにその前提となる広い視野に立ったクライエントの問題の理解、治療の安定など、基本となる臨床能力の分野に存在する。
トラウマとは何か~正しい理解で、自分と家族を守る~
小西聖子
聖徳大学心理教育相談所紀要   10 43-49   2013年3月   [依頼有り]
平成24年7月7日聖徳大学心理教育相談所主催講演会記録。
犯罪被害者への支援
小西聖子
司法精神医学   8(1) 49-53   2013年3月
日本の犯罪被害者支援の歩みを振り返り、心理的精神医学的視点からの被害者支援の現状と課題について述べた。第8回日本司法精神医学会大会市民公開講座講演内容採録。
大規模事故・災害に関する遺族研究総説
白井明美・小西聖子
国際医療福祉大学大学院臨床心理学紀要   2 2-13   2012年11月   [査読有り]
国内外において乗客や乗員、地域住民の死亡のあった大規模事故・災害の遺族の精神的影響と介入に関する研究を概観した。今後集団交通災害による遺族支援を考える場合、暴力犯罪等による遺族研究での実証的知見を参考に、日本においても、心理的介入・構造か円説による評価・対照群(一般住民およびほかの外傷的な死別による遺族)との比較を含めた縦断的研究が必要であるといえる。
PTSDに対する認知行動療法―情動処理理論を中心に
吉田博美・小西聖子
こころの科学   165 74-80   2012年9月
治療効果が実証されているPTSDの心理療法として、トラウマ記憶に焦点を当てた認知行動療法であるPE療法、眼球運動による脱感作と再処理法(EMDR)について概説した。
Complicated grief in those bereaved by violent death: the effects of post-traumatic stress disorder on complicated grief
Nakajima S, Ito M, Shirai A, Konishi T
Dialogues in clinical neuroscience   14(2) 210-214   2012年6月
事件・事故・自殺の遺族の複雑性悲嘆の有病率は12.5〜78.0%と高い。有病率を押し上げる要因のひとつとして、PTSDにより正常な服喪プロセスを進める内側前頭前皮質および前帯状皮質の働きが抑制されることが挙げられる。このメカニズムおよび事件・事故・自殺の遺族の複雑性悲嘆の生物学的基礎を理解することは、効果的な予防的介入法や治療法の開発に役立つであろう。
災害による死別の遺族の悲嘆に対する心理的介入
中島聡美・伊藤正哉・村上典子・小西聖子・白井明美・金吉晴
トラウマティック・ストレス   10(1) 71-76   2012年5月
災害の遺族に対して、予防的視点から3段階の心理的介入を行い、有効性を検討した。遺族全体を大衆とした一次介入では情緒的サポートや現実的問題への対処を中心とした介入が推奨される。二次的介入では心理的苦痛の強いハイリスク者に対して介入し、その後の精神障害発症リスクを軽減する可能性が示唆された。複雑性悲嘆症状を呈する遺族には、現在効果が実証されている複雑性悲嘆に対する認知行動療法の提供が有用である。遺族が適切な介入を受けられるためには、支援者・治療者の育成と、もんだいを抱えた遺族を同定し治療に結び...
惨事ストレスへの対応
小西聖子
消防研修   91 42-48   2012年3月   [依頼有り]
災害時に救援活動を人たちが仕事の中で受ける日常の範囲を越えた強烈なストレス体験「惨事ストレス」で生じる反応、それへの対処・慢性化予防について具体的に説明した。
PTSD―DVと虐待における入院適応
小西聖子
日本精神科病院協会雑誌   31(2) 58-62   2012年2月   [依頼有り]
精神科外来を訪れることの多い、DVの被害者、思春期以降の虐待の被害者等を考察の対象として、PTSD治療において入院となる場合を具体的に述べた。
虐待のトラウマの影響
小西聖子
犯罪学雑誌   77(6) 172-178   2011年12月   [依頼有り]
児童虐待を含むトラウマ体験とその影響および治療について、近年の疫学研究・治療研究を概観した。
見通しを持てずにさまよう被災者の心
小西聖子
臨床精神医学   40(11) 1431-1437   2011年11月
福島県では放射線に対する不安が高く苦痛を感じており、メンタルヘルスに大きな影響を及ぼしている。しかし、多くはサブクリニカルであり、メンタルヘルスの専門家、とくに医師には扱いにくい。「心のケア」を被災者への心理社会的支援としてとらえ、見通しが得られるようにするという事象の予測と統御により被災者の苦痛を軽減させるべきであろう。
原子力災害
小西聖子
最新医学別冊新しい診断と治療のABC   70心的外傷後ストレス障害(PTSD) 159-168   2011年10月   [依頼有り]
PTSDを引き起こす各種イベント各論として、原子力事故被災に伴う持続的ストレスの影響についてのメンタルヘルス研究を概観した。放射線に対する不安が生じることは正常な反応であることを考慮しつつ、過剰な不安を下げるような介入の必要があることを述べた。妊婦、小さい子どもを持つ母親、精神科既往などに注意を払うべきである。
座談会 東日本大震災における悲嘆反応と支援者ストレス―3ヵ月後の現状とこれから
大澤智子・中島聡美・村上典子・小西聖子
トラウマティック・ストレス   9(2) 158-164   2011年9月
東日本大震災発生後、支援の一環で被災者および支援者のメンタルヘルスに関わり、コンサルテーションやアドバイザーとしての現地経験から、被災3ヵ月後時点の悲嘆反応、惨事ストレスの現状について報告し、今後の支援の課題を展望した。
被災者と支援者の心の問題にどう向き合うか
小西聖子
月刊薬事   53(9) 16-17   2011年9月   [依頼有り]
被災者のケアには継続的な支援が不可欠である。保健師や救急救命士など被災者を援助する側に対するサポートも重要であることを述べた。
DV被害者の治療
本田りえ・小西聖子
精神科   17(1) 19-23   2010年10月
筆者らの経験を元に、精神科クリニックや大学附属の心理臨床センターを訪れるDV被害者の独特の臨床像、治療法、治療で注意すべき点について概説した。
子どもの人権と法に関する委員会パネルディスカッション「少年事件と裁判員制度」
安保千秋・富田拓・葛野尋之・廣瀬健二・岩佐嘉彦・小西聖子・加古陽治
児童青年精神医学とその近接領域   51(4) 483-490   2010年8月
被害者の心理的治療に関わる立場から、被害者の裁判参加、傍聴における心理問題について述べた。
2009年10月1日子どもの人権と法に関する委員会パネルディスカッション「少年事件と裁判員制度」要旨。
犯罪被害者遺族における続柄の相違が精神健康に与える影響についての分析
白井明美・中島聡美・真木佐知子・辰野文理・小西聖子
精神保健研究   56 27-33   2010年3月
殺人遺族を中心とした被害者遺族を対象に、悲嘆やPTSDを含めた多面的な精神症状について数量的検討を行った。死別からの平均経過年数は約7年、PTSD症状ハイリスク者は79.7%、複雑性悲嘆該当者は16.3%であった。続柄別では、子どもを亡くした親はもっとも精神科受診の割合が高く、健康感を持てず、PTSD侵入症状・覚醒亢進症状、複雑性悲嘆、不安やうつ尺度において高得点であった。また母親である場合、特にPTSD回避症状と複雑性悲嘆の重症かに配慮する必要があることが示唆された。精神保健従事者が遺族...
精神健康の側面から見たDV被害の実態と研究の課題
小西聖子
国立女性教育会館研究ジャーナル   14 15-22   2010年3月
公的データや研究データから日本のDV被害の実態を分析し、精神健康の分野におけるDV被害者への適切な支援は、ごく少数の被害者にしか行われていないと考えられることを示した。日本でDVは研究においても特殊な領域とされているため、実証研究の力強い展開が見られない。社会全体の精神健康の重大な問題としてDV被害と家族の問題を捉えることが必要である。
Prolonged Exposure TherapyにおけるPTSDの再燃と再発
小西 聖子
臨床心理学   10(1) 17-21   2010年1月
Prolonged Exposure療法が著効したクライエントのPTSD再燃事例を挙げた。PTSDの再燃・再発予防にはクライエントの対処能力を高めることが役立ち、そのためには、クライエントが主体的に治療に取り組み、病的な恐怖の構造を消去し、外傷記憶を整理することが重要となろう。
性犯罪被害者の痛み―獄中からの加害者の手紙に応えて
小西聖子
武蔵野大学心理臨床センター紀要   9 47-58   2009年12月
強姦致傷罪服役者の手紙と、それを読んだ性暴力被害者のコメントの紹介。それらに関して専門家の立場からコメントした。2009年3月22日「婦人公論」(中央公論新社)掲載記事の転載(転載許諾取得済)。
性的被害者の支援―被害者支援における性的被害者の現状
小西聖子
心理臨床の広場   2(1) 24-25   2009年8月
犯罪統計は性被害のごく一部分しか反映していないが、そこから推計すれば、国内に100万人単位の被害者がいると考えられる。性的被害を受けた人の心理と対応について概説し、長時間曝露法による治療についてもふれた。
犯罪被害者遺族の精神健康とその回復に関連する因子の検討
中島聡美・白井明美・真木佐知子・石井良子・永岑光恵・辰野文理・小西聖子
精神神経学雑誌   111(4) 423-429   2009年4月
犯罪被害者遺族の精神健康の回復支援のため精神疾患のリスク要因を明らかにすることを目的に、当事者団体および自助グループに所属する遺族およびその家族を対象として自記式調査および面接調査を行った。73名の調査結果から、31.5%がPTSD、大うつ病、複雑性/外傷性悲嘆のいずれかに該当した。有疾患群の特徴から、精神健康の回復に関連する因子を探索し、被害後の支援のあり方を検討した。
(第104回総会シンポジウム報告)
被害者遺族が受ける報道被害と新聞記者の認識―配慮ある取材関係の構築に向けて―
青山真由美・白井明美・小西聖子
被害者学研究   19 34-49   2009年3月   [査読有り]
被害者遺族、新聞記者それぞれの視点から報道被害の実態とその認識を明らかにすることを目的とし、遺族6名、新聞記者5名を対象に面接聞き取り調査を行った。遺族にとって報道被害として挙げられたのは記者との相互作用(やりとり)での傷つき、記者が報道被害と認識していたのは取材手法や報道内容で、実態と認識に差があった。また、記者にとって取材自体が心身のダメージとなり、適切にケアされていないこともあって「避けたい」という心的機制に陥りやすいことも判明した。
被害当事者には回復する力がある
井上摩耶子・小西聖子・池原真智子・栗岡多恵子
フェミニストカウンセリング研究   7 78-99   2009年3月
2008年5月24日京都大会シンポジウム報告。被害当事者・援助者をまじえた被害者の回復についてのシンポジウムに、回復とは症状がなくなり安全観を取り戻すこととする心理・医療支援をする立場から参加した。コーディネーター・司会/井上摩耶子、シンポジスト/小西聖子、池原真智子、栗岡多恵子
犯罪被害者のメンタルヘルス情報ページ
中島聡美・白井明美・小西聖子
精神保健研究   55 31-34   2009年3月
犯罪被害者のメンタルヘルス情報ページ(http://www.ncnp.go.jp/nimh/seijin/www/index.html)の作成背景、HPの目的、概況・特徴、現在の活用状況や効果および意義、今後の展望を述べた。
PTSD治療法としてのProlonged Exposure法
小西聖子
武蔵野大学心理臨床センター紀要   8 63-77   2008年12月
平成20年9月13日 札幌 第8回北海道女性精神科医の会講演採録。PTSDの治療法としてエビデンスが確実にあるとされている Prolonged Exposure 法の治療法および治療効果の概要を紹介した。
外傷後ストレス障害の身体的健康への影響
小西聖子
心療内科   12(6) 465-471   2008年11月
トラウマ体験あるいはPTSDと身体的健康の関連の研究を紹介し、臨床における課題について述べた。研究結果からは、トラウマ体験は精神的健康のみならず身体的健康にも影響を及ぼす事が明らかになっている。内科に来診する患者の中にはトラウマ体験やPTSD等を持つ可能性が高いためトラウマ・スクリーニングが望まれる。PTSDの専門家も、患者の診断治療にあたって、身体疾患が存在する可能性を常に考える必要がある。
女性のトラウマの治療
小西聖子
こころの科学   141 36-42   2008年9月   [依頼有り]
精神科臨床で精神科医として治療を行う場合を仮定し、典型的な例を挙げ対処のポイントや課題について述べた。
性犯罪被害によってトラウマを受けた少年への対応
小西聖子
犯罪学雑誌   74(3) 91-93   2008年6月
公的資料などから少年被害者という対象の性質を検討し、メンタルヘルスの視点からは性犯罪被害がその中心として挙げられることを述べ、実際の性犯罪の少年被害者への治療について、事例を紹介した。
平成19年12月1日 第44回日本犯罪学会総会シンポジウム「少年の生命の危険にどう対応するか」シンポジスト発言部分採録。
犯罪被害者支援における司法と医療の連携
有園博子・中島聡美・小西聖子
被害者学研究   18 33-48   2008年3月   [査読有り]
これまでの日本における犯罪被害者の精神的影響調査を概観し、弁護士による被害者支援の現状調査、弁護士および保健医療機関での支援活動について詳述、検討した。
精神科医療機関における犯罪被害者の診療の実態と今後の課題
中島聡美・橋爪きょう子・辰野文理・小西聖子
被害者学研究   18 49-64   2008年3月   [査読有り]
全国の精神科医療機関医局長クラスの精神科医師を対象に被害者の診療実態調査を2006年に行った結果を報告した。
マス・バイオレンス(集団への暴力)被害への精神的支援
小西聖子
法學研究   80(12) 375-388   2007年12月
災害など集団に対するトラウマをもたらすような被害後の疫学的研究の成果、その蓄積の上に米国同時多発テロの被害者研究で明らかになったことを紹介し、さらに、国内外の研究の知見に基づいて、どのような介入が必要とされているのか検討した。
犯罪被害者基本法と被害者支援のこれから―法律と心理的支援のかかわり―
小西聖子
武蔵野大学心理臨床センター紀要   7 53-60   2007年12月
平成19年7月22日 静岡 日本臨床心理士会第9回被害者支援研修会全体講演採録。犯罪被害者等基本法が定められ、施行に向けて基本計画で重点課題を掲げられ、そのひとつが「精神的・身体的被害の回復・防止への取組」である。今後臨床心理士は、犯罪被害者に対する地域の連携機関における相談活動を担う専門家あるいは専門的なケアの担い手として、また一方で民間支援活動の中核を担う者や助言者として、多様な立場が求められることになると思われる。
犯罪被害者支援のための精神保健活動
小西聖子
精神保健政策研究   16 58-63   2007年10月   [依頼有り]
犯罪統計に表れない被害や被害によって生じる精神的・心理的障害の重さ多さが諸調査で明らかになっていること、犯罪被害者支援の多様性、コーディネーターの必要性を指摘し、従来の精神保健活動に組み込まれていない重度ストレス反応に関する専門的サービスを行う際の課題について言及した。
長時間曝露療法― prolonged exposure therapy ―
吉田博美・小西聖子
こころの臨床ア・ラ・カルト   26(3) 141-147   2007年9月   [依頼有り]
特集「精神療法と心理療法」において、心理療法のひとつプロロングド・エクスポージャー(PE)の理論、適用と実際について概説した。
二次受傷―治療者へのトラウマの影響―
小西聖子
精神療法   33(2) 170-175   2007年4月
PTSDの心理治療における治療者に及ぶトラウマの二次的影響を表す種々の概念の位置づけを示し、現在米国の臨床場面で実際行われている二次受傷防御策の例、および、これから日本でも必要と思われる対策について言及した。(平成18年度武蔵野大学海外留学「PTSD心理治療の効果に関する研究およびその日本における専門家教育家教育法の研究」による。)
修復的司法と被害者支援―犯罪被害者にかかわる精神科医の立場から―
小西聖子
法律時報   78(12) 60-66   2006年11月
現在進められている加害者被害者対話プログラムの理念の主軸が加害者の回復にあるのか被害者の回復にあるのかが明確でないことを指摘した。かりにプログラムを被害の衝撃が甚大な殺人被害者遺族・性犯罪被害者・その他暴力被害者に適用するのであれば、一定の形式によるものではなく、支援者や実践者も含めた周囲からの二次被害を防止し、関係者の被害者に対する理解と尊重、安全と安心感の確保、個人の意思と状態に沿った適切なタイミングでの過程の提示、孤立しないですむようなサポーティブな環境などが必要である。
暴力被害の体験とPTSD
小西聖子
こころの科学   129 71-76   2006年9月
性暴力被害を含む暴力被害の経験率や被害によるPTSD発症率について、国内外の研究で得られたデータを中心に述べた。
本を読むとき:「暴力被害者と出会うあなたへ―DVと看護」 友田尋子著 (書評)
小西聖子
精神看護   9(5) 118   2006年9月   [依頼有り]
友田尋子著「暴力被害者と出会うあなたへ―DVと看護」書評。
犯罪被害者等基本法と日本におけるトラウマティック・ストレス研究の進展
小西聖子
トラウマティック・ストレス   4(2) 145-153   2006年9月   [査読有り]
2005年4月施行の犯罪被害者等基本法を紹介し、法の整備が進められたここ数年、2001年から2006年3月までに行われたトラウマティック・ストレスに関する研究原著・研究報告を展望した。全国標本を対象とした被害者調査を行政が行うなど犯罪被害者に関する研究数が急増しているが、基本的に記述的であり、臨床的な問題については部分的にしかわからないものが多い。治療研究も症例報告が多く、今後は海外の調査研究と比較可能な対照群を設定した研究や大規模研究が望まれる。
精神的・身体的被害の回復・防止への取組―精神科医から見た犯罪被害者等基本計画
小西 聖子
法律のひろば   59(4) 24-30   2006年4月
平成17年12月に決定された内閣府犯罪被害者等施策推進会議による犯罪被害者等基本計画について、特に医療福祉面を中心に、基本計画検討会での討議の経過とその評価について私見を述べた。
学際領域の診療 犯罪と女性被害者(性犯罪、DV)
小西聖子
日本産科婦人科学会雑誌   58(1) N14-N19   2006年1月   [依頼有り]
日本産科婦人科学会専門医制度研修コーナーにおいて、産科婦人科における学際領域の診療トピックとして、性犯罪被害者、DV被害者の診療について、被害の実情、被害者の心理、診療時の注意事項、外部団体等による支援へのつなげ方について概説した。
援助者のストレス(二次的外傷性ストレス)とリスク管理
真木佐知子・小西聖子
看護技術   51(11) 48-51   2005年10月
トラウマ受傷者に共感的にかかわる援助者が経験するストレス反応である二次的外傷性ストレスや、関連する諸概念の特徴と、それが看護師に及ぼす影響、対処について概説した。
性暴力被害者の精神鑑定―鑑定の役割を中心に―
橋爪きょう子・小西聖子・廣幡小百合・浅川千秋・中谷陽二
臨床精神医学   34(6) 813-821   2005年6月   [査読有り]
犯罪被害者支援の高まりとPTSD概念の司法への導入に伴い,訴訟における被害者の精神鑑定が行われる機会が増加傾向にある.本研究では性暴力犯罪被害者の鑑定4例を提示し,概要を報告するとともに,鑑定の依頼経路や被鑑定人に与える精神的影響を中心に考察した.鑑定の依頼元により鑑定目的や鑑定人に期待される役割は異なっていた.問診,構造化面接,評価尺度を用いた調査の結果,4例すべてがDSM-IVによりPTSDと診断され,重篤な傾向が示された.訴訟手続きや鑑定作業に起因する精神的負担が症状の重症化の一要因...
性暴力被害者の心理とケア
小西聖子
精神科   6(3) 211-214   2005年3月   [依頼有り]
PTSD有病率の高いトラウマ体験である性暴力被害を受けた後の反応の特徴、精神科医療における性暴力被害者のPTSDへの対応について概説した。
ドメスティック・バイオレンス被害者における精神疾患の実態と被害体験の及ぼす影響
吉田博美、小西聖子、影山隆之、野坂祐子
トラウマティック・ストレス   3(1) 83-89   2005年2月   [査読有り]
公的DV相談機関を利用するDV被害者女性65名を対象にMINIを用いて調査した。気分障害、不安障害がそれぞれ4割、自殺に関する危険が高い者が多く、過半数は精神健康が悪かった。MINI診断あり群のCTS2における性的強要の得点はなし群よりも有意に高く、心理的攻撃得点も高い傾向があった。DV被害の精神症状把握には支援者による適切な評価や精神科医療等専門機関との連携が、DV被害者の精神健康の回復促進には長期的で適切な支援が必要である。
災害トラウマ研究の国際的動向
小西聖子
日本心理臨床学会報   15 4   2005年1月   [依頼有り]
Norrisの災害トラウマ研究メタ分析論文を簡単に紹介し、災害時に一般的に発生しやすいPTSD発症予防についての実証が現段階では十分でないという現状を述べた。
PTSDの現況と課題―近年の取り組みをふり返って―
小西聖子
トラウマティック・ストレス   2(2) 156-164   2004年10月   [依頼有り]
日本トラウマティック・ストレス学会設立総会PTSDシンポジウム2002基調講演採録。PTSD概念に沿った日本におけるPTSD研究を整理した。
市町村保健師の二次的外傷性ストレスの観点からみたメンタルヘルス
山下由紀子・伊藤美花・嶋崎淳子・笹川真紀子・小西聖子
トラウマティック・ストレス   2(2) 187-199   2004年10月
東京都多摩地区所属の保健師を対象に自記式質問紙によるメンタルヘルス調査を行い、113人から回答を得た。約8割にトラウマとなり得る体験が私的にもしくは職務上あり、虐待などの外傷的出来事にも多くの保健師が関わっていた。現在の精神的健康ハイリスク群は21.8%で、全体的な精神健康度は良好に保たれていた。保健師のPTSD症状やメンタルヘルス悪化の防止・回復には研修やトレーニングが役立つことが示唆された。
虐待の社会病理
小西聖子
日本精神科病院協会雑誌   23(7) 49-54   2004年7月   [依頼有り]
虐待の一形態であるDVを中心に、医療現場に関わる問題について述べた。DVが被害者やその子どもの精神健康に及ぼす影響への支援、および、加害者教育が今後の課題である。
セクシュアル・ハラスメント被害の精神的影響
小西聖子
科学   74(6) 774-775   2004年6月
セクシュアル・ハラスメントが被害者の精神状態に及ぼす影響、その治療で予想される困難について述べた。
被害者ケアから見た触法精神障害者の問題―心理学的視点からの検討
小西聖子
ジュリスト   増刊(2004.3) 102-104   2004年3月
考察の対象を殺人および傷害致死の被害者遺族に絞り、触法精神障害者による犯罪行為の被害者・遺族の実態と、現状における課題について述べた。
PTSDと複雑性悲嘆との関連―外傷的死別を中心に―
白井明美・小西聖子
トラウマティック・ストレス   2(1) 21-27   2004年2月
海外の文献からトラウマと複雑性悲嘆の研究の動向を概観した。①診断基準は意見が分かれ2つの研究グループがある②複雑性悲嘆とPTSDには症状の類似性と質的相違があることが知られ、臨床的研究が進められている③外傷的死別における悲嘆反応とPTSDの関連についての研究も進められている。日本においては外傷的死別における臨床研究の蓄積と複雑性悲嘆の概念やPTSDとの関連についての議論が望まれる。
心的外傷の概念
小西聖子
臨床心理学   3(6) 775-780   2003年11月
フロイトやカーディナーの定義、DSMの定義による心的外傷の概念を比較し、現行のPTSD診断における外傷的体験の定義の特殊性について述べた。
消防職員の現場活動にかかるストレス対策
小西聖子
地方公務員 安全と健康フォーラム   13(4) 39-41   2003年10月
支援者・救援者の現場活動におけるトラウマ体験というメンタルヘルスの問題への理解と対処について述べた。平成15年9月10日消防職員安全衛生研修会(東京会場)講演録。
Herman, J. L., Trauma and Recovery
小西聖子
こころの臨床ア・ラ・カルト   22(増刊3) 88-89   2003年5月   [依頼有り]
近・現代に発表された精神科臨床にかかわる文献100編を紹介する増刊号で、心因性精神障害、特にPTSDについて優れた著書とされるHerman, J. L..の"Trauma and Recovery"について解説した。
PTSDをめぐる診断と法的問題
小西聖子
日本社会精神医学会雑誌   11(3) 360-363   2003年2月   [依頼有り]
第22回日本社会精神医学会で公開シンポジウムとして行われた「PTSDをめぐる診断と法的問題」要旨採録。裁判に関わることが近年多くなってきたPTSDの診断についての知識を整理した。
トラウマのケア―治療者、支援者の二次的外傷性ストレスの視点から―
小西聖子
トラウマティック・ストレス   1(1) 7-12   2003年2月   [依頼有り]
トラウマおよび被害者への支援の必要性が認識されてまもなく、支援者もまた二次的に影響されることが明らかになった。この事象はさまざまに記述され概念化されてきた。Figleyによる二次的外傷性ストレス、共感疲労、さらにPearlmanらによる代理トラウマという概念の特徴を述べ、ケアする治療者への肯定的な影響についても考察した。
性的被害によるトラウマ体験がもたらす精神的影響―東京都内女子大学生調査の結果より―
石井朝子・飛鳥井望・小西聖子・柑本美和・岸本淳司
臨床精神医学   31(8) 989-995   2002年8月
都内の大学2校の女子大学生を対象として性的被害とその精神的影響に関する質問紙調査を行い、321名より回答を得た。重度性的被害率は17.1%、暴力を伴ったレイプ2.2%、酩酊下でのレイプ4.0%であった。重度被害群では外傷性ストレス症状がより強く、不安症状と恐怖症状が顕著であり、周囲に気を配り自分の感情や考えを外に表さず自己を制御するというストレス対処行動の特徴を持つ可能性が示唆された。
PTSDの治療
小西聖子
精神科臨床サービス   2(3) 311-315   2002年7月
PTSD患者に対して通常の精神医療、精神保健の臨床でも行なうことができる精神療法について述べた。治療者等からの二次被害を防止しつつ、心理的受容と適切な心理教育、それに薬物療法を加えるのが現実的でもっとも有効であると思われる。
PTSDの心理療法
小西聖子・池埜聡・白川美也子・田中究
子どもの虐待とネグレクト   4(1) 154-156   2002年7月   [依頼有り]
第7回学術集会分科会報告。子どものPTSD診断には概念的にも技法的にも問題があることを考慮しつつ、“起こっている問題”をテーマに実践を行なうこと、外傷性記憶の処理技法、治療者の代理受傷・二次受傷について、被虐待児の診断・治療の問題を論じた。
子どものトラウマとその対応
福田恵美・小西聖子
思春期学   20(1) 155-160   2002年4月
単発の被害体験を持つ児童に対する箱庭を併用した非指示的なプレイセラピーの事例を通し、子どものトラウマ反応の特徴、子どもの周囲の人々がその特徴を理解することの重要性、治療について述べた。
ストーキング被害者のメンタルヘルスとその援助
石井朝子・小西聖子
聖マリアンナ医学研究誌   2 1-6   2002年2月
1990年代に用語が定着するまで社会問題化されてこなかった「つきまとい」「ストーキング」について、日米の調査結果に見られるその被害の実態、被害者のメンタルヘルスとその援助について述べた。
単回性トラウマの治療―性暴力被害のトラウマに対する認知行動療法的アプローチ―
小西聖子
精神科治療学   16(12) 1337-1344   2001年12月   [依頼有り]
性暴力被害という単回性のPTSD治療で重要なことは、被害の心理を理解し、患者に二次被害を与えないことである。認知行動療法的アプローチでの治療では、原則的に、アセスメント、解離への対応、心理教育、場合により薬物療法、リラクセーション等、安全な曝露、歪んだ思考への対応という順番で進める。
心的外傷後ストレス障害への対応
小西聖子
EPTA   4 57-60   2001年11月   [依頼有り]
心的外傷後ストレス障害と被害者の心理的支援について一般向けに述べた。
トラウマ、PTSD概念と子どもの虐待
小西聖子
臨床心理学   1(6) 731-737   2001年11月   [依頼有り]
子どものPTSD研究の歴史、PTSDモデルを子どもに適用する場合の発達的観点における課題、司法における課題について述べた。
カリフォルニア州の犯罪者に対する精神医療
小西聖子・柑本美和
日本精神病院協会雑誌   20(9) 947-962   2001年9月
カリフォルニア州の治療処分に関する法制度について概観し、視察を行った州立病院、仮退院プログラム、特殊問題センター等各施設が実際行っている処遇について報告した。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)について
小西聖子
健康づくり   281 24-26   2001年9月   [依頼有り]
Q&A形式でPTSDについて、概念、診断、治療法、周囲の人がケアする場合の注意点について述べた。
第48回大阪精神科懇話会 トラウマ反応の症状と治療
小西 聖子
北野病院紀要   46(1,2) 1-14   2001年8月   [依頼有り]
1999年6月25日第48回大阪精神科懇話会講演録。
トラウマ反応の一例として、性暴力被害者におけるペリトラウマティックな解離を題材に、症状と治療について述べた。
心のケア1―概論―、心のケア2―応用―
小西聖子
茨城県医師会報   572 4-42   2001年7月   [依頼有り]
茨城県医師会生涯教育講演採録。災害時のメンタルヘルス概論、東海村でのウラン加工施設事故に関する危機介入の実際について述べた。
犯罪被害者の心理
石井朝子・小西聖子
心理学ワールド   14 25-28   2001年7月   [依頼有り]
犯罪被害者に見られる精神障害について解説し、被害者への具体的な援助について述べた。
PTSD
小西聖子
安全衛生のひろば   42(7) 50-51   2001年7月
中央労働災害防止協会発行の一般向けの月刊誌の「知っておきたい話題の用語」ページで、PTSD(心的外傷後ストレス障害)について簡略に解説した。
犯罪被害者カウンセリングと治療者のメンタルヘルス
小西聖子・金田ユリ子
精神科治療学   16(6) 569-574   2001年6月   [依頼有り]
犯罪被害者カウンセリングにおける困難や問題を、司法との関わりで治療の文脈を侵される問題や治療の文脈に位置付けられない諸問題、トラウマ・ケアを行う治療過程において共感や感情移入することにより生じる避け得ない困難、治療効果や外部からの評価の問題の3点から捉えて、精神科医やセラピストら治療者のメンタルヘルスについて述べた。
性暴力被害者におけるPTSD―構造化面接を用いた調査から―
広幡小百合・石井朝子・白井明美・福田恵美・小西聖子
臨床精神医学   30(6) 625-634   2001年6月
治療中の性暴力被害者8名を対象に、自記式尺度IES-Rと構造化面接CAPSを用いてPTSD症状を、自記式抑うつ尺度SDSを用いて抑うつ症状を評価した。代表的な2症例を提示し、PTSDの臨床的特徴について報告した。
犯罪被害者の心理的ケアの理念
小西聖子
臨床精神医学   30(4) 345-350   2001年4月   [依頼有り]
PTSDが「被害による苦痛」や「被害の精神的後遺症」と誤解される危険性や、心理的ケアに携わる専門家が犯罪被害者のケアにおいて何を目標とするかについて述べた。

書籍等出版物

 
虐待・親にもケアを:生きる力をとりもどす MY TREE プログラム
森田ゆり 編著
築地書館   2018年6月   ISBN:9784806715627
編著者による、虐待問題に取り組んできた専門家インタビュー、および、虐待に至ってしまった親の回復支援プログラム「MY TREE ペアレンツ・プログラム」の解説書。インタビュイーの一人として、虐待家族に対する心理療法やトラウマ治療、刑法改正について述べた。
情動とトラウマ:制御の仕組みと治療・対応
奥山眞紀子、三村將 編、青木豊、飛鳥井望、大江美佐里、亀岡朋美、加茂登志子、栗山健一、小西聖子、ほか13名 (担当:分担執筆, 範囲:複雑性トラウマと情動調節)
朝倉書店   2017年4月   ISBN:9784254106985
複雑性トラウマによって情動はどのような変化を受け、それは複雑性トラウマを経験した個人の情動調節の働きにどのような変化をもたらすのか、またそのような情動調節の不全が考えられるとすればそれはどのように疾病概念の中に位置づけたらよいのかについて論じた。
週刊朝日MOOK 新・名医の最新治療2017
週刊朝日 (担当:分担執筆, 範囲:小西聖子・本多正道:PTSD(心的外傷後ストレス障害))
朝日新聞出版   2016年12月   ISBN:9784022775238
PTSDの治療法として現在有効性がある持続エクスポージャー療法、EMDRの概説。保険適用になった持続エクスポージャー療法について小西が、EMDRについて本多が述べた。週刊朝日8・26号「新・名医の最新治療 No.442」再録。
性暴力被害者への支援
小西聖子、上田鼓 編著 (担当:共編者, 範囲:小西聖子:第7章性暴力被害者支援の歴史と展望)
誠信書房   2016年9月   ISBN:9784414416190
性暴力の被害者の現状や支援の実践について、事例を交え、知見を提供した。
地域と職場で支える被災地支援−心理学にできること
安藤清志、松井豊 編 (担当:共著, 範囲:伊藤正哉・中島聡美・村上典子・小西聖子:第2章 震災により死別・離別を経験した遺族への心理社会的支援)
誠信書房   2016年6月   ISBN:9784414311167
日本心理学会の助成による被災者支援に関わる心理学領域の実践活動や研究成果を報告した心理学叢書6。
東日本大震災後、災害での死別や離別による悲嘆のよりよいケアをめざして設立した「災害グリーフサポートプロジェクト」で行った各種情報発信、ワークショップ、今後の活動について報告した。
災害時のメンタルヘルス
酒井明夫、丹羽真一、松岡洋生監修 (担当:分担執筆, 範囲:4.惨事ストレスと支援者のケア I総論)
医学書院   2016年3月   ISBN:9784260024358
災害のストレスによって新たに生じた精神的問題を抱える一般住民への対応、および、支援者(地域の医療従事者、救急隊員、行政職、保健職等)の支援について、支援方法の方針を述べた。
今日の治療指針 Vol.58 2016年版
山口徹・北原光夫監修 (担当:分担執筆, 範囲:心的外傷後ストレス障害)
医学書院   2016年1月   ISBN:9784260023924
心的外傷後ストレス障害の病態と診断、治療方針について概説した。
書評大全
共同通信文化部編 (担当:分担執筆, 範囲:「ヒトラーをめぐる女たち」、「リビング・ヒストリー」、「パラサイト社会のゆくえ」)
三省堂   2015年4月   ISBN:9784385151106
1998〜2014年16年間の共同通信配信の新聞掲載書評をまとめた書評集。掲載書名約5,000点、評者約1,600人。毎日新聞掲載の書評3点の再掲。
精神保健の課題と支援 第2版(新・精神保健福祉士養成講座2)
日本精神保健福祉士養成校協会 編 (担当:分担執筆, 範囲:本田りえ・小西聖子・吉岡眞吾:犯罪被害者の精神保健)
中央法規   2015年2月   ISBN:9784805851173
犯罪被害者に生じやすいストレスと精神障害についての基礎知識、犯罪被害者に対する法的な整備、精神保健対策にかかわる機関や活動について述べた。
放射線災害と向き合って−福島に生きる医療者からのメッセージ
福島県立医科大学附属病院被ばく医療班(現放射線災害医療センター)編 (担当:分担執筆, 範囲:小西聖子・丹羽真一、細矢光亮、大津留晶:第6章[座談会]震災と原発事故、こころの健康にどう向き合って行くか)
ライフサイエンス出版   2013年5月   ISBN:9784897753065
東日本大震災で発生した原子力災害対応をもとに作成した、医療関係者がいかに原子力災害に向き合うべきかに対する教科書。
福島県が実施した住民対象の「こころの健康度調査」で明らかになった事例を見ながら、メンタルヘルスの問題、対応やケアについて討論した。

講演・口頭発表等

 
性犯罪被害者精神鑑定の実態—東京地方検察庁管内の事例調査から
山本このみ・小西聖子
日本被害者学会第29回学術大会   2018年6月23日   日本被害者学会
東京地方検察庁に閲覧申請をして閲覧できた判決確定事例の性犯罪被害者の精神鑑定書(または意見書)5件について、鑑定項目・内容等について報告した。
教育講演2「性犯罪被害者・性暴力被害者に対する精神科医の役割—ジェンダーセンシティブな観点を踏まえて」
小西 聖子
第114回日本精神神経学会学術総会   2018年6月21日   日本精神神経学会
性暴力を受けた患者に初診時どのように対処すればいいか、特に回避等のトラウマ反応をどう扱うかについて、事例を提示し、実践的に述べた。またその中で、ジェンダーの諸要因がどのように作用し、臨床にどのような影響を与えるかについて考察した。
司会:加茂登志子
シンポジウム「ジェンダーの視点での性暴力被害者支援を地域に広げる」
座長:井上摩耶子、シンポジスト:周藤由美子・藤田光枝・保山崎恵理子・井上摩耶子、指定討論者:小西聖子
第17回日本トラウマティック・ストレス学会   2018年6月10日   日本トラウマティック・ストレス学会
京都府が設置した京都性暴力被害者ワンストップ相談支援センターにおける相談・支援の実践を報告し、連携機関の心療内科医やカウンセラーから支援の現状と課題を紹介、公費負担カウンセリングを担当するウィメンズカウンセリング京都におけるジェンダーの視点によるカウンセリング実践を紹介し、地域社会全体にジェンダーの視点による性暴力被害者を支援する土壌作りの取り組みの可能性を考察した。
コーディネーター:周藤由美子、座長:井上摩耶子、シンポジスト:周藤由美子・藤田光枝・保山崎恵理子・井上摩耶子、指定討論者:...
不安障害の診断と治療―PTSD治療を中心に―
小西聖子
第4回「精神科専門薬剤師養成研究会」   2017年10月21日   東京都病院薬剤師会&吉富薬品株式会社
薬剤師約80名を対象に、不安障害2事例(急性ストレス障害、PTSD)の処方例を解説した。
傷ついた人の支援に必要なこと~PTSDの認知行動療法やうつ病の治療を含め~ [招待有り]
小西 聖子
第2回女性とメンタルヘルス研究会   2017年10月11日   持田製薬株式会社
性被害支援ワンストップセンターの相談員、関係する産科病院の医師、スタッフ、県警の犯罪被害担当等約30名を対象にセミクローズド形式で、性暴力被害者の急性期介入・中長期治療について述べた。
ハラスメント被害者の心理的回復 [招待有り]
小西聖子
日本教育心理学会第59回総会   2017年10月8日   日本教育心理学会
ハラスメント被害を受けた人をどう支援するか、被害からの回復の道筋と支援のあり方等について、事例を交えて述べた。
ハラスメント防止委員会企画 講演。講師:小西聖子、指定討論:金子雅臣、司会:大塚雄作
PTSDに対する持続エクスポージャー療法入門 [招待有り]
小西聖子・小林奈穂美
日本認知・行動療法学会第43回大会   2017年10月1日   日本認知・行動療法学会
学会研修会講師を共同で務めた。学会員約40名を対象に、持続エクスポージャー療法のPTSDへの適用について概説し、実践について実例をまじえて解説した。
虐待の発見とケア-虐待は個人や社会にどのような影響を及ぼすか-
小西聖子・本多勇・矢澤美香子
第16回日本トラウマティック・ストレス学会   2017年6月11日   日本トラウマティック・ストレス学会
市民公開講演。学会員および一般を対象に、発達やメンタルヘルスの問題、犯罪や非行のリスク要因、脳機能における障害など、虐待の影響について精神医学、心理学の立場からわかりやすく述べた(小西聖子「子どもの虐待の個人への影響」)。また、特に高齢者虐待に焦点を当て、家庭における家族による虐待、施設における支援従事者による虐待の現状を確認し、社会福祉・ソーシャルワーカーの立場から「虐待」とその社会的影響について考え、虐待のない支援(介護)を実現し維持していく方策について考察した(本多勇「虐待の発見とケ...
性暴力被害者への早期支援とケア
小西聖子
第16回日本トラウマティック・ストレス学会   2017年6月10日   日本トラウマティック・ストレス学会
大会長講演。この数年、東京のワンストップセンターなどとの関わりを通した臨床の場や、法制審議会といった政策検討の場での経験から、性暴力被害者のありのままの姿が社会で認識されること、被害者の回復を専門家として具体的に支援することの現状と課題について、実践的に述べた。
犯罪被害者のPTSD-どう診てどう治療するか [招待有り]
小西 聖子
2016年11月12日   愛知県精神神経科診療所協会・公益社団法人日本精神神経科診療所協会・大塚製薬株式会社
精神科医師約60名を対象に、犯罪被害者が来診した場合の症状の見立てと治療について述べた。

競争的資金等の研究課題

 
心的外傷後ストレス障害の青少年を対象にした認知処理療法のマニュアル開発と効果検証
独立行政法人日本学術振興会: 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
研究期間: 2017年4月 - 2021年3月    代表者: 片柳章子
慢性的かつ深刻ないじめ、虐待、性暴力被害等に遭い、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に罹患する子どもは少なくない。こうした背景から、青少年期の子どもへのPTSD 治療の提供が社会的に求められている。本研究では、成人のPTSD 治療として第一選択とされる認知処理療法(Cognitive Processing Therapy; CPT)を青少年用に改定し、その実施可能性、安全性、有効性を検
討するため、 青少年期を対象とした認知処理療法(CPT-A)のマニュアルとマテリアルの開発、青少年のPT...
性暴力被害者への継続的支援-急性期支援プログラムおよび精神鑑定ガイドラインの開発
独立行政法人日本学術振興会: 科学研究費助成事業 基盤研究(B)(一般)
研究期間: 2017年4月 - 2021年3月    代表者: 小西 聖子
性暴力被害者の精神的回復のために必要な被害後急性期から回復期に向けて一貫した支援の提供に向けて、心理臨床現場で現在不足している、急性期介入と、刑事司法手続きへの支援を含めたモデルの構築を目指す。具体的には、 性暴力被害者のPTSDに対する急性期心理社会支援プログラム「SARA」の開発、性暴力被害者の精神鑑定ガイドライン策定を試みる。
日本版複雑性悲嘆療法(J-CGT)の開発とその有効性に関する研究
独立行政法人日本学術振興会: 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
研究期間: 2017年4月 - 2020年3月    代表者: 中島聡美
悲嘆が長期遷延化した状態である複雑性悲嘆(Complicated Grief,CG)に対して、米国で効果が実証された複雑性悲嘆療法(Complicated Grief Treatment, CGT)が、日本人にも有効であることを既に過去の研究で検証した結果をもとに、より日本の臨床現場で実施しやすい形に修正した日本版複雑性悲嘆療法(Japanese version of Complicated GriefTreatment,以下J-CGT)の有効性、安全性、実施可能性について単群での前後比較...
心的外傷後ストレス障害に対する認知処理療法の有効性及び臨床展開
独立行政法人日本学術振興会: 科学研究費助成事業 基盤研究(A)(一般)
研究期間: 2015年4月 - 2019年3月    代表者: 堀越勝
心的外傷後ストレス障害(PTSD)に対する治療とケアの向上を目的として、認知処理療法(Cognitive Processing Therapy; CPT)について、個人版CPTのランダム化比較試験、集団版CPTの前後比較臨床試験、CPTを幅広い対象に広めるための心理教育マテリアルの開発を試みる。
性暴力被害者を対象としたPTSDの急性期治療/回復プログラムの開発および効果検証
独立行政法人日本学術振興会: 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
研究期間: 2014年4月 - 2018年3月    代表者: 小西 聖子
性暴力被害者に対する急性期におけるPTSD治療/回復プログラムを開発し、その有効性を検証することを目的として(1)性暴力被害者のPTSDに対する急性期治療/回復プログラムを開発し、(2)治療/回復プログラムの有効性を心理的指標(PTSD症状、QOL)及び生物学的指標(脳由来神経栄養因子BDNF)を用いて検証する。単群による前後比較試験をオープントライアルによって実施する。 本研究で開発するプログラムは、PTSD症状低減を主なターゲットとするが、刑事司法手続き等、性暴力被害者の抱える二次的な...
犯罪者を親にもつ子どもへの支援に関する総合的研究
独立行政法人日本学術振興会: 科学研究費助成事業 基盤研究(A)(一般)
研究期間: 2014年4月 - 2017年3月    代表者: 矢野恵美
例え親が犯罪をしていても、子どもにはその責任はない。しかし現実には、親が犯罪をした子どもは、家庭、学校、社会等において、精神的、物理的、経済的に様々な不利益にさらされている。そこで本研究では、親の犯罪を子ども自身(家族も含む)が被害者である虐待ケース(事件化しているかどうかを問わない)と、被害者が家族以外である場合に分けた上で、子どもの権利条約を中心とした国際基準、先進国の取組を含め、様々な分野からどのような法的支援ができるかを検討した。虐待については防止策、事件化のための法制度も検討した...
刑事政策の課題としての児童虐待―警察の関与の観点から
日工組社会安全財団: 一般研究助成
研究期間: 2015年4月 - 2016年3月    代表者: 柑本美和
現在増え続ける通告件数を前に、児童虐待への対応に刑事司法関与の必要性が強く求められる。現在の児童虐待防止・児童保護のシステムの問題点を明らかにし、システムの将来の構想を提案した。
複雑性悲嘆の認知行動療法の効果の検証およびインターネット治療のプログラ厶の開発
厚生労働省: 基盤研究(B)
研究期間: 2010年4月 - 2013年3月    代表者: 中島聡美
複雑性悲嘆の治療法の開発および有効性の検証のために2つの研究を行った。(1)Shearが開発した複雑性悲嘆療法を複雑性悲嘆を主訴とする成人(6例)を対象に、実施したところ、治療後に複雑性悲嘆症状、うつ症状、PTSD症状のいずれも有意な改善を示した。(2)Wagnerによるインターネットを媒介とした認知行動療法を参考に筆記課題を行う治療プログラムを開発した。重要な他者を喪失した一般成人遺族28名を対象に紙面べ一スにて実施したところ、筆記後において複雑性悲嘆での有意な減少が見られた。複雑性悲嘆...
犯罪の被害にあった女性・児童への対策に関する総合的研究
文部科学省: 基盤研究(B)
研究期間: 2008年4月 - 2011年3月    代表者: 矢野恵美
犯罪の被害にあった女性・児童への対策につき、(1)立法に関する問題、(2)司法、福祉等の各機関による対応と、各機関間の連携という問題を、日本、北欧(スウェーデン、フィンランド)、韓国、アメリカ、ドイツを中心に、比較法の観点から考察し、更に(3)日本の現状について、法学、精神医学、社会心理学等の観点から質問紙調査、インタビュー調査、ケースワーク研究を実施し、日本の現状について問題点を明らかにし、それを検討すると共に、他国に比べ、日本が先進的な取組をしていると言える点についても明らかにした 。
大規模災害や犯罪被害等による精神科疾患の実態把握と介入手法の開発に関する研究
厚生労働省: 厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 障害者対策総合研究
研究期間: 2008年4月 - 2011年3月    代表者: 金吉晴
大規模災害、犯罪被害によるPTSD等の精神的被害の実体解明と治療方法の開発のために、国内での直接面接による実態調査、比較対照群を用いた認知行動療法に関する臨床研究を行い、客観的な検査法を検討し、国際的なエビデンス研究に即した、被災者、被害者の保健医療、行政対応のガイドラインを作成した。

社会貢献活動

 
大人の偏見、若者の言い分
【寄稿】  日本医事新報社  (日本医事新報2018.1.6 No. 4889: 133-134)  2018年1月
年頭企画「炉辺閑話2018」所収の随筆。若者の被害に対する大人の偏見について。
WEB連動企画”チエノバ” 性暴力被害
【出演, コメンテーター】  Eテレビ  ハートネットTV  (Eテレビ)  2017年7月6日
トラウマ治療の専門家として、番組に寄せられた性暴力被害体験事例に関して心理・精神医学的症状とその心理・社会的影響を解説し、法の場に出てこない被害の実態にそぐわない刑法の課題、被害者の回復のために周囲が持つべき知識やすべき対応を指摘した。
うちの娘がアダルトビデオに!? どうする“出演強要”問題
【出演, コメンテーター】  NHK  週刊ニュース深読み  (NHK)  2017年6月24日
性暴力被害者支援の専門家として、AV出演強要問題の相談事例を挙げて、出演を断りきれない心理状態について解説した。
無関係ですか?性暴力被害
【出演, コメンテーター】  NHK  あさイチ  (NHK)  2017年6月21日
6月の刑法改正を受けて、性暴力の実態、その背後にある一般の人々意識や、法律・支援の現状等について述べた。
DV初期対応と専門機関との連携等
【講師】  日本弁護士連合会  日弁連eラーニング  2017年3月27日
日弁連会員弁護士を対象とするeラーニング資料講師を共同で務めた。
精神科医としての立場から、DV被害者心理の実情、DV被害の深刻さ、典型例を紹介し、DV案件対応の留意点について述べた。
講師:伊藤和子、小西聖子、近藤惠子