2017年4月 - 2020年3月
逆止弁付き自励振動型ヒートパイプのスタートアップ特性向上
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
逆止弁付き自励振動型ヒートパイプ(OHP)は薄型で高い熱輸送性能が期待される二相熱輸送デバイスであるが,OHPの冷却部に作動液が偏在した初期状態ではスタートアップしにくいという課題があった。本研究では,気液挙動の解析と実験的評価により,従来はOHPの断熱部中央に配置されていた逆止弁を冷却部近傍に配置することにより,作動液がOHP加熱部へ再供給されやすくなり,スタートアップ特性向上につながることを示した。また,全ての逆止弁を冷却部近傍に配置するのではなく,ターンごとに冷却部近傍と加熱部近傍に交互配置することにより,安定したスタートアップ特性と高い定常熱輸送性能を両立しうることを確認した。
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- 課題番号 : 17K06218
- 体系的課題番号 : JP17K06218
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Applied Thermal Engineering 117286-117286 2021年6月 査読有り最終著者