2019年4月 - 2023年3月
内在性抗菌因子PGRPに着目した育種と飼養の抗病性シナジー強化による健全畜産戦略
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
本研究は、家畜が有する抗菌因子に着目し、遺伝育種学的手法とイムノバイオティクスの発展的融合により、家畜の抗病性機能強化から抗菌剤に依存しない新たな健全育成技術基盤の創出を目的とする。本年度は、以下の成果が得られた。
【課題1】豚におけるPGLYRPの遺伝子多型と疾病関連形質との関係性解明: 豚PGLYRP1~4について、デュロック種12頭を用いてコード領域その上流5kbの多様性解析を行った。上流配列にはPGLYRP1~4遺伝子でそれぞれ1・10・31・31個のSNPが検出された。また、コード領域にPGLYRP2~4遺伝子でそれぞれ3・7・2個の非同義置換SNPが検出された。
【課題2】PGLYRP増強活性を有するイムノバイオティクスの選抜と抗病性機構解明:豚由来乳酸菌ライブラリーより、PIE細胞を用いたパターン認識受容体を介する抗病性免疫調節機能の観点から4菌株を選抜した。また、イムノバイオティクス候補菌株のPGLYRP発現増強に関する評価を行うと共に、豚由来樹状細胞におけるPGLYRPの発現増強について評価した。
【課題3】HPCD子豚を用いたイムノバイオティクス候補菌株の評価:課題2で選抜された4菌株についてノトバイオート子豚への経口投与を行い、個体レベルでの影響、免疫応答について検討した。また、菌株投与によるロタウイルス感染増殖抑制や症状軽減効果について検討を開始した。
【課題4】一般豚およびPGLYRP選抜豚における健全育成・産肉性向上の実証: LWD豚を供試しイムノバイオティクス候補菌株投与後、血清における生化学検査とサイトカイン濃度、糞便におけるロタウイルス検出、毒素原性大腸菌の検出、腸管組織における免疫関連遺伝子の測定を行うことで、健康性への効果を評価することが可能と考えられた。
【課題1】豚におけるPGLYRPの遺伝子多型と疾病関連形質との関係性解明: 豚PGLYRP1~4について、デュロック種12頭を用いてコード領域その上流5kbの多様性解析を行った。上流配列にはPGLYRP1~4遺伝子でそれぞれ1・10・31・31個のSNPが検出された。また、コード領域にPGLYRP2~4遺伝子でそれぞれ3・7・2個の非同義置換SNPが検出された。
【課題2】PGLYRP増強活性を有するイムノバイオティクスの選抜と抗病性機構解明:豚由来乳酸菌ライブラリーより、PIE細胞を用いたパターン認識受容体を介する抗病性免疫調節機能の観点から4菌株を選抜した。また、イムノバイオティクス候補菌株のPGLYRP発現増強に関する評価を行うと共に、豚由来樹状細胞におけるPGLYRPの発現増強について評価した。
【課題3】HPCD子豚を用いたイムノバイオティクス候補菌株の評価:課題2で選抜された4菌株についてノトバイオート子豚への経口投与を行い、個体レベルでの影響、免疫応答について検討した。また、菌株投与によるロタウイルス感染増殖抑制や症状軽減効果について検討を開始した。
【課題4】一般豚およびPGLYRP選抜豚における健全育成・産肉性向上の実証: LWD豚を供試しイムノバイオティクス候補菌株投与後、血清における生化学検査とサイトカイン濃度、糞便におけるロタウイルス検出、毒素原性大腸菌の検出、腸管組織における免疫関連遺伝子の測定を行うことで、健康性への効果を評価することが可能と考えられた。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H00965
- 体系的課題番号 : JP19H00965
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
1-
Microorganisms 8(5):727(5) 1-23 2020年5月13日 査読有り責任著者
MISC
1-
日本豚病研究会報 (78) 28-36 2021年8月 査読有り筆頭著者
講演・口頭発表等
1-
日本乳酸菌学会2020年度大会 2020年11月27日