共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2022年3月

ゴンドワナ大陸分裂初期過程の解明:白亜紀スーパークロンに形成した海洋底はどこか?

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
18H01317
体系的課題番号
JP18H01317
配分額
(総額)
17,420,000円
(直接経費)
13,400,000円
(間接経費)
4,020,000円

本研究課題は、地球物理観測とデータの統合的解析を通して、白亜紀スーパークロンを中心とした、インド洋におけるゴンドワナ大陸分裂の初期過程の解明を目的とするものである。以下、平成30年度の本研究課題の実施概要を示す。
南インド洋の既存の地磁気異常、重力異常および海底地形データの収集・整理を行い、南西インド洋海嶺周辺からコンラッドライズまでを中心に、現在から白亜紀スーパークロンの終了するC34(約8400万年前)までの年代同定や海底拡大史の再検討を行った。特に、南西インド洋海嶺と南東インド洋海嶺の初期拡大の境界域となる、マダガスカル海嶺およびデルカノライズ周辺での地磁気異常を用いた年代同定の再検討の結果、マダガスカル海嶺およびデルカノライズが過去一体であった可能性を示した。また、スリランカ沖に関しても研究を進め、研究調査船「Sonne」で取得したデータの解析と年代同定、地殻の厚さの推定等を行った。
また、研究調査船「白鳳丸」航海において、上記既存データの再検討を元に、鍵となる観測域を選定し、コンラッドライズ周辺を中心に、地磁気異常、重力異常および海底地形観測を実施した。
さらに、今後の海上における地磁気異常観測の精度を上げるため、海上曳航型オーバーハウザー全磁力計を本課題で購入した。本海上曳航型オーバーハウザー全磁力計の国内試験を神戸大学附属練習船「深江丸」により実施し、良好な結果を得た。また、本海上曳航型オーバーハウザー全磁力計の観測の使用を含め、次年度予定されている研究調査船「白鳳丸」航海の観測準備を行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18H01317
ID情報
  • 課題番号 : 18H01317
  • 体系的課題番号 : JP18H01317

この研究課題の成果一覧

社会貢献活動

  1