研究ブログ

第1回インターローカルサロン「町のスポーツ・文化と外国人市民--「ドイツ」は彼らとどう生きたいのか」

昨日は、21時から23時30分まで第1回インターローカルサロン「町のスポーツ・文化と外国人市民--「ドイツ」は彼らとどう生きたいのか」に参加しました。


インターローカルサロンは在独のジャーナリスト高松平藏さんが主宰する遠隔会議方式の集まりで、18世紀末に欧州各地で起きた、身分、性別、職業を超えて読書と議論を楽しんだ読書クラブの21世紀版を目指すものです。


第1回目の集まりとなった今回は、最初にドイツの中でも特に高松さんが活動の拠点とするバイエルン州エアランゲン市を取り上げ、外国人市民を民主主義という制度の成員(=市民)とするともに、民主主義を強靭にすることを目的としてどのような取り組みがなされているかが説明されました。


具体的にはスポーツや美術館・博物館・市民教育機関が社会の中でどのような役割を果たしているのか、また、社会運動やエアランゲン氏が2009年以来毎年開く統合会議を通して、都市の持つ役割や特長、そしてそれらの要素を支える人間の尊厳や平等、寛容、意見の自由を基盤とする「草の根型のデモクラシー」の意味が検討されました。


高松さんの報告の後は参加者との質疑応答と意見交換が行われ、スポーツと都市、スポーツと社会、市民と文化のかかわり方などについて様々な対話がなされました。


今後、インターローカルサロンが参加者により広く門戸を開いた集まりとして発展することが期待されるところです。


<Executive Summary>
The 1st Meeting of the Interlocal Salon "Relationships between Sports and Culture in a Town and the Foreign Citizens" (Yusuke Suzumura)


The 1st Meeting of the Interloca Salon hosted by Mr. Heizo Takamatsu was held on 7th August 2020. In this time theme of the meeting was "Relationships between Sports and Culture in a Town and the Foreign Citizens".