共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2024年3月

卒前と卒後を連続したリハビリテーション技能の育成に関する評価ツールの開発と検証

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K10570
体系的課題番号
JP19K10570
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

リハビリテーション(以下リハ)専門職が現場においてリハを行なうには、治療技術のみではなく、その技術を適応し効果的に作用させる思考力や判断力を必要とする。治療技術は、座学でも習得は可能であるが「リハ技能」は、臨床の現場で実際に患者を担当して習得できるものであり、従来では具体的に評価されることはなかった。そこで、本研究は、リハ専門職の「リハ技能」の育成を実践的・効率的に行うことを目的に評価ツールを開発する。
「リハ技能」が視覚化・標準化されることにより、治療技術を適時・的確に遂行できるようになり、リハ専門職の果たすべき役割が明確になる。リハ専門職を育成するためには、実践過程の手順ごとに、どのようなリハ技能が必要になるかを示した質問項目がいる。そのために、各プロセスにおいて本質的な問いに応えることで、リハ技能が可視化できるプロセスマネジメントモデルを構築した。
本モデルは、学生や療法士の個人レベル、リハ科などの組織レベル、病院全体のレベルの3層からなり、ステップ1からステップ3までの本質的な問いを設定した。ステップ1は全体像を捉える技能、ステップ2は介入ポイントを見つける技能、ステップ3は解決策を言語化する技能とした。つまり、指導者は3つの本質的な問いに応えるために必要なリハ技能を学習者に示すことができる、という思考図である。
このモデルの中で、指導者と学生や療法士が、実際に症例の経過を見とどけて、リフレクションやフィードバックを行う。そこで、曖昧で捉えどころのないリハ技能について、その要素は何かをより精緻に示すことをイメージしている。このことから、臨床実践教育に必要なリハ技能の可視化ができると考えている。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K10570
ID情報
  • 課題番号 : 19K10570
  • 体系的課題番号 : JP19K10570