2017年5月 - 2022年3月
評価の刷新-学習科学による授業モニタリングシステムの開発と社会実装-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(S) 基盤研究(S)
本研究では、目標創出型の協調学習(対話を通して答えがわかっていない問題の存在やその解決が次の問いを生むことに気づく学び)を基盤に(1)各種評価支援システムの開発、(2)小中高での実践、(3)認知実験による一回性テストの検証、(4)小中高大連携プログラム提案を行って評価観刷新の基盤を形成する。研究は課題に応じた4班と総括班の計5班体制で推進する。
システム開発班では、授業の音声データを収集・自動認識できるセンサー部分と教員がキーワードのカラリングなど多様な視点でデータ分析できるUI部分を備えた授業モニタリングシステム「学瞰(学びの俯瞰)システム」を開発し、15授業991名の児童生徒に活用した。また、2千近くの実践データを教案や教材、実践者の振り返り、ML上の協議内容と紐づける形で集積・可視化する学習履歴評価システム「学譜(学びの譜面)システム」を開発した。
実践班では、教員が児童生徒の認知プロセスを想定し、想定(仮説)を授業での発話に即して検証・精緻化する支援をすべく、「仮説検証型授業研究」を開発し、小中高等学校で年間70例程度計4千名の教員対象に展開した。教員経験年数や専門性に関わらず、想定を作ることで児童生徒の言動をより事実に即した形で観察できることを確認した上で、システム活用が一層の支援となることを見出した。
テスト検証班では、センター試験問題の選択肢を記述に変えて選択肢のままの条件と比較する実験や選択肢型のCBT実験を行い、同じ題材を扱ったテストでも問題内容・設問構成・設問形式の組み合わせ方により、思考過程の引き起こされ方が変わり、学力の発揮され方も変わることを明らかにした。
小中高大連携班では、小中高生が大学の先端知に触れるための一日型のワークショップを計4回行い、目標創出型の学びを喚起し、学瞰システムで評価可能であることを確かめた。
システム開発班では、授業の音声データを収集・自動認識できるセンサー部分と教員がキーワードのカラリングなど多様な視点でデータ分析できるUI部分を備えた授業モニタリングシステム「学瞰(学びの俯瞰)システム」を開発し、15授業991名の児童生徒に活用した。また、2千近くの実践データを教案や教材、実践者の振り返り、ML上の協議内容と紐づける形で集積・可視化する学習履歴評価システム「学譜(学びの譜面)システム」を開発した。
実践班では、教員が児童生徒の認知プロセスを想定し、想定(仮説)を授業での発話に即して検証・精緻化する支援をすべく、「仮説検証型授業研究」を開発し、小中高等学校で年間70例程度計4千名の教員対象に展開した。教員経験年数や専門性に関わらず、想定を作ることで児童生徒の言動をより事実に即した形で観察できることを確認した上で、システム活用が一層の支援となることを見出した。
テスト検証班では、センター試験問題の選択肢を記述に変えて選択肢のままの条件と比較する実験や選択肢型のCBT実験を行い、同じ題材を扱ったテストでも問題内容・設問構成・設問形式の組み合わせ方により、思考過程の引き起こされ方が変わり、学力の発揮され方も変わることを明らかにした。
小中高大連携班では、小中高生が大学の先端知に触れるための一日型のワークショップを計4回行い、目標創出型の学びを喚起し、学瞰システムで評価可能であることを確かめた。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 17H06107
- 体系的課題番号 : JP17H06107
この研究課題の成果一覧
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論文
2-
Proceeding of 2022 IEEE International Conference on Acoustics, Speech and Signal Processing 216-220 2022年5月 査読有り筆頭著者
-
Proceedings of Interspeech 2021 2020 336-340 2021年8月 査読有り筆頭著者
書籍等出版物
1-
一般社団法人教育環境デザイン研究所CoREFプロジェクト推進部門 2022年3月
講演・口頭発表等
6-
日本認知科学会第39回大会 2022年9月10日 招待有り
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情報処理学会全国大会 2022年3月4日
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日本音響学会秋季研究発表会 2021年9月9日
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第20回情報科学技術フォーラム 2021年8月25日
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日本音響学会秋季研究発表会 2020年9月11日
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日本音響学会秋季研究発表会 2020年9月9日