研究ブログ

カテゴリ:教育

名城大学2024年度前期の開始

去る4月8日(月)に私の所属する名城大学の2024年度前期の講義が始まり、私の担当する科目も今日から第1週目を迎えました。


今学期はオムニバス講義での1回のお話を含め7科目を担当します。


新学期最初の講義は何年経っても最も緊張を要するものだけに、毎回受講される皆さんの朗らかな様子は大変にありがたいものです。


4か月という限られた期間ながら、各科目を受講される皆さんがよりよい学びを通して各分野の知見を深められるよう、精進いたします。


<Executive Summary>
The Starting of the Spring Semester 2024 of Meijo University (Yusuke Suzumura)


The Spring Semester 2024 of Meijo University started on 8th April and the first class of my courses were held today. In this semester I have seven courses.

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名城大学2024年度入学式によせて

本日、名城大学の2024年度入学式が行われ、学部生及び大学院生の皆さん3911人が入学しました。


新入生の皆さんには、よりよい学びの機会を通して知性を涵養し、それぞれの分野で求められる研究能力を向上させるとともに、人格の陶冶に励むことが期待されます。


私も、教員の一人として新入生の皆さんによりよい学びと気付きの機会を提供したいと、意を新たにする次第です。


<Executive Summary>
Meijo University Entrance Ceremony 2024 (Yusuke Suzumura)


Meijo University, my affiliation, held the Entrance Ceremony on 4th April 2024.

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2023年度の研究・教育活動等の概観と2024年度への展望

本日で2023年度が終わります。そこで、今回はこの1年度間の研究、教育及びその他の活動を概観します。


まず、研究活動については、刊行された単著書が1冊、単著論文が3報、口頭発表が3件でした。


今年度は2023年9月7日(木)に『政治家 石橋湛山』を中央公論社から刊行できたことが、研究活動の最大の成果の一つでした。


2023年は没後50年、2024年は生誕140年ということで、石橋湛山への注目が高まっています。そうした中で、石橋湛山に関心を持ち始めてから20年目という節目の年に私のこれまでの石橋湛山研究の一つの形を示す機会を頂戴できたことは、大変にありがたいことでした。


また、おかげさまで好評をいただき、新聞や雑誌などの書評でも数多く取り上げられており、これも著者として感慨無量です。


次に、学会活動については、日本国際文化学会第22回全国大会を2023年7月8日(土)、9日(日)に名城大学ナゴヤドーム前キャンパスにおいて、野球文化學會の第7回研究大会を2024年1月28日(日)に法政大学市ヶ谷キャンパス大内山校舎において開催しました。


前者については学会初となる中部地区での全国大会を実行委員長として、後者は阪神甲子園球場の開場から100年目となる年に会長として「甲子園100年と高校野球」と題しする研究大会を挙行できたことは、実行委員会や学会役員、さらに参加された皆さんのご支援のたまものと、改めて感謝する次第です。


さらに、教育活動に関しては、2020年度から名城大学において始まった、交換留学生に向けて英語で行う「国際日本学科目」が交換留学生向けの日本語教育とともに「交換留学生受入れ国際日本学・日本語プログラム」として名城大学の令和5年度教育功労賞を受賞しました。


私が名城大学に着任したのは2019年4月のことで、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による留学生全般の派遣や受け入れが中止され、国際交流が停滞するという局面もありました。


そのような中で交換留学生の受け入れ数が着実に増加したのは、日本語教育の充実を期すために2020年4月に着任された池田先生の活躍と、国際化推進センターの職員の皆さんの尽力のたまもの以外の何物でもありません。


それだけに、表彰式において小原裕章学長が祝辞の中でコロナ禍で停滞せざるを得なかった学生の国際交流を活性化し、名城大学が定める「国際化推進計画2026」の目標達成に寄与したことを最初に言及されたのは、われわれにとって大変にありがたいことでした。


最後に、その他の活動としては、2009年4月から担当する大修館書店の『体育科教育』の連載「スポーツの今を知るために」が通算で181回となり、2017年4月から隔週で担当している日刊ゲンダイの連載「メジャーリーグ通信」も通算160回を数えました。


日米の野球関連の話題について、朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞、時事通信社に私の談話に基づく記事が掲載され、石橋湛山に関して『政治家 石橋湛山』の内容や最新の研究動向が産経新聞および読売新聞で取り上げられるなど、情報の発信に取り組みました。


これに関連し、テレビ番組への出演やウェブニュースへの談話の提供などの機会に与りました。


このように、2023年度も多くの方のご支援とご助言によって、日々の研究・教育活動を行うことが出来ました。


明日からの2024年度についても、研究、教育、その他の活動について一層の精進に励む所存です。


引き続き皆様のご支援とご声援をお願い申し上げます。


<Executive Summary>
Review of the Fiscal Year 2023 and Foresight to the Fiscal Year 2024 (Yusuke Suzumura)


The 31st March, 2024 is the last day of the fiscal year 2023. On this occasion I review my research, education and other activities in the fiscal year 2023.

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名城大学令和5年度教育功労賞受賞のご報告

このたび、名城大学の令和5年度教育功労賞を受賞し、3月15日(金)に授賞式が行われました。


平成25度から始まった教育功労賞は今回で11回目を迎え、今年度は2名と2グループが選出されました。


私は外国語学部の池田菜採子先生とともに「交換留学生受け入れ 国際日本学・日本語プログラム」グループとして授賞しました。


名城大学では国際化推進センターが交換留学生向けに英語で講義を行うMEP-Eと日本語教育を中心とするMEP-Jを開講しています。


池田先生はMEP-Jを主管され、私はMEP-Eを統括しており、いずれも名城大学の交換留学生教育の根幹となっています。


特に日本国外の大学は日本への学生の派遣の際に英語による講義科目の内容だけでなく日本語教育の体制の充実度も注目しているため、MEP-Jの果たす役割は大きなものです。


私が名城大学に着任した2019年4月以降、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による留学生全般の派遣や受け入れが中止され、国際交流が停滞するという局面もありました。


そのような中で交換留学生の受け入れ数が着実に増加したのは、日本語教育の充実を期すために2020年4月に着任された池田先生の活躍と、国際化推進センターの職員の皆さんの尽力のたまものです。


それだけに、表彰式において小原裕章学長が祝辞の中でコロナ禍で停滞せざるを得なかった学生の国際交流を活性化し、名城大学が定める「国際化推進計画2026」の目標達成に寄与したことを最初に言及されたのは、われわれにとって大変にありがたいことでした。


今回の受賞を機に改めて関係各位の支援に感謝いたします。


それとともに、私にとっては前任校の法政大学で2013年4月に交換留学生向けプログラムESOPを担当するようになってから10年を経て今回の受賞に至った歩みを振り返り、これからも交換留学生の皆さんによりよい教育を行おうと意を新たにする次第です。


<Executive Summary>
Winning of Meijo University Distinguished Contribution Award for Education 2024 (Yusuke Suzumura)


I and Dr Natsuko Ikeda won the Meijo University Distinguished Contribution Award for Education 2024 and the award ceremony was held on 15th March 2024. On this occasion, our programme International Japanese Studies Program and Student Exchange Program in Japanese was evaluated to accelerate Meijo University's internationalisation plan.

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名城大学令和5年度卒業証書授与式

 

本日、愛知県体育館において、名城大学令和5年度卒業証書授与式が開催され、学部・大学院修士課程及び博士課程をあわせて合計3332名の皆さんが所定の課程を修了されました。


卒業生のうち、とくに学部学生の皆さんの大半は2020年4月の入学時が新型コロナウイルス感染症の感染拡大の時期と重なり、高等学校では3月2日から学校が一斉に臨時休校となって卒業式も行われず、入学後も当初はオンライン形式による講義が主体であり、後者に行くことすらままならない状況が続きました。


その様な中でも学びを中断させることなく日々の学修を積み重ねて来た皆さんの努力が卒業証書の授与という形で結実したことは大変喜ばしいものです。


皆さんのこれからの一層のご活躍を祈念いたします。


<Executive Summary>
Meijo University Commencement Ceremony 2024 (Yusuke Suzumura)


Meijo University held the Commencement Ceremony 2024 on 18th March 2024. On this occasion 3332 students graduated from the university.

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【開催報告】名城大学ウィンタープログラム2024

本日、1月5日(金)に始まった、名城大学国際化推進センターが主催するウィンタープログラム2024の全日程が終了しました。


今回は5か国・地域の6大学から19人の皆さんが参加され、3週間にわたり名古屋市を拠点として日本の文物を学習・体験されました。


私も、座学である"Invitation to International Japanese Studies"と3回のフィールドワークを担当しました。


3週間という限られた期間ではあったものの、参加された皆さんが日本に関する話題について新しい知見を得られたなら、喜ばしい限りです。


それとともに、万端の手配を整えられた事務局の皆さんと参加者の皆さんのフィールドワークや日々の活動を支援したステューデント・アシスタントの皆さんの支援に感謝する次第です。


<Executive Summary>
Ending of the Meijo University Winter Program 2024 (Yusuke Suzumura)


The Meijo University Winter Program 2024 was held from 5th to 23rd January 2024. On this occasion, I held a course named "Invitation to Japanese Studies" for 19 students from 5 countries.

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名城大学ウィンタープログラム2024の開始

今日から名城大学の「ウィンタープログラム2024」が始まりました。


今回は5か国・地域の6大学から19人の皆さんが参加され、3週間にわたり名古屋市を拠点として日本の文物を学びます。


私も座額である"Invitation to International Japanese Studies"と2回のフィールドワークを担当します。


限られた期間ではあるものの、参加された皆さんが充実した日々を過ごし、日本の歴史や文化、社会などによりよい知見を得られるよう、精進いたします。


<Executive Summary>
Starting of the Meijo University Winter Program 2024 (Yusuke Suzumura)


The Meijo University Winter Program 2024 starts today. On this occasion, I have a course named "Invitation to International Japanese Studies" and two fieldwork for the participants.

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【参加報告】愛知県名古屋市東区「国際交流イベント」(2023年12月17日開催)

昨日、13時から16時30分まで、愛知県名古屋市東区の橦木館及び旧豊田佐助邸において、同区による国際交流イベントが開催されました。


これは、名古屋市東区にある文化財などからなる「文化のみち」を活用し、同区の高等学校の在学生の皆さんと外国人留学生の皆さんの交流を促進する企画で、名城大学社会連携センターの協力の下に行われました。


私も企画の立案の段階から参画し、昨日は参加者の皆さんのフィールドワークとその成果の発表を受け、講評を行いました。


日々住まい、あるいは通学する身近な地域にある重要な歴史遺産や文化財をよりよく知るとともに、日本の高校生と外国人留学生による異文化交流を促進することは、多文化共生の観点からも重要であるとともに、高大連携の側面でも意義ある取り組みでした。


参加者の皆さん、名古屋市東区役所及び名城大学社会連携センターの皆さん、並びに当日の施設案内を担当された東区ガイドボランティアの皆さんの協力に感謝申し上げます。


<Executive Summary>
The International Exchange Event at the Cultural Path of the Higashi-Ward of the City of Nagoya (Yusuke Suzumura)


The International Exchange Event at the Cultural Path of the Higashi-Ward of the City of Nagoya was held at the Shumoku-kan Building and the Fomer Residence of Toyoda Sasuke on 17th December 2023. On this occasion, I took a role of the commentator.

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名城大学管弦楽団第38回定期演奏会

去る10月14日(度)、私が部長を拝命している名城大学管弦楽団の第38回定期演奏会が開催されました。会場は豊田市コンサートホールでした。


今回は、前半にヴェルディの歌劇『ナブッコ』序曲とラヴェルの組曲『クープランの墓』、後半にチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」が演奏されました。指揮は柴田祥氏でした。


ところで、私は部長として公演の冊子にあいさつ文を寄せました。


そこで、以下に全文をご紹介いたします。


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名城大学管弦楽団第38回定期演奏会あいさつ

鈴村裕輔

 

本日はご多用の中、名城大学管弦楽団第38回定期演奏会にご来場いただき、ありがとうございます。


2018年の第34回定期演奏会以来5年ぶりに豊田市コンサートホールで開催される今回の公演では、前半にヴェルディの歌劇『ナブッコ』序曲、ラヴェルの組曲『クープランの墓』、後半にチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」が取り上げられます。


劇的な展開と雄渾さが印象深いヴェルディ、18世紀のチェンバロの組曲の様式を模倣しつつ情感豊かで繊細な音楽を作り出したラヴェル、そして4つの楽章のどの箇所を取り出しても濃密で多彩な表情に満ちたチャイコフスキーというように、今回も魅力あふれる作品が揃いました。


また、指揮者には、初共演となる柴田祥氏を招聘しました。柴田氏と名城大学管弦楽団とがどのような演奏を織りなすか、ぜひともご期待ください。


さて、名城大学管弦楽団は準強化クラブとして、毎年名城大学より活動の助成を受けています。スポーツとは異なり芸術活動においては勝敗という目に見える成果を残すことは容易ではありません。そのような状況にもかかわらず当団を支援する大学当局の措置は、主体的な活動を通して学生の成長を促すという点で、大きな教育効果を持つものであり、団を代表して深く感謝するところです。


最後に、4学年55名の団員の日々の活動の集大成となる第38回定期演奏会の開催にお力添えいただいた皆様に改めて御礼を申し上げます。今後も一層のご助言、ご支援をお願いするとともに、名城大学管弦楽団のさらなる活躍にご期待いただければ幸いに存じます。
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<Executive Summary>
The Meijo University Orchestra the 38th Regular Concert (Yusuke Suzumura)


The Meijo University Orchestra held the 38th Regular Concert at the Toyota City Concert Hall on 14th October 2023. On this occasion I contribute a greeting for audiences as the Advisor to the Orchestra.

 

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「国際日本学入門」の特別講義の開始

昨日、名城大学で私が担当している「国際日本学科目」の必修科目である"Introduction to International Japanese Studies"の第2回目が行われました。


本講義は、交換留学生の皆さんが履修する「国際日本学科目」の基幹科目であり、全15回の講義のうち導入である第1回とまとめとなる第15回を除く13回にわたり、毎回日本研究の第一線で活躍する国内外の研究者をおひとりずつ招いてお話を伺うものです。


今年度最初のゲスト講師としてお招きしたのはヨーゼフ・クライナー先生(ボン大学)で、"The Plurality of Japanese Culture"と題し、日本における民俗学と民族学の発展の歴史を踏まえつつ、エドワード・モース、ハインリッヒ・フォン・シーボルト、柳田國男、岡正雄、佐々木高明らの議論を通して日本の文化の持つ多様性が検討されました。


1960年代に始まるクライナー先生の日本研究の成果が随所に織り込まれたお話は、受講生の皆さんにとっても刺激に満ちたものとなりました。


本講義の基調講演ともいうべき講義を担当されたクライナー先生のご尽力に感謝するとともに、来週以降の各界に登場される先生方のお話も大いに期待されるところです。


<Executive Summary>
The Special Lecture by Professor Dr Josef Kreiner for the Course "Introduction to International Japanese Studies" (Yusuke Suzumura)


Professor Dr Josef Kreiner of the University of Bonn held the special lecture for Meijo University's course "Introduction to International Japanese Studies" on 27th September 2023. The theme of the speech was "Plurality of Japanese Culture" and Professor Kreiner spoke characteristics and uniqueness of Japanese culture based on the development of Japanese folklore and ethnology.

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